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宿題のつづき。

前回からのつづき。

 

父:「これを稲に置き換えてみるとどうなるかな〜?」
娘:「むずかしい・・・わかんない・・・」
父:「そうだな〜。たとえば、たくさんのお米を採らないようにするというのは大切なことの一つだね」
娘:「なぜ?」
父:「たくさんの肥料をあげてたくさん実った稲は、害虫や病気に弱いんだよ」
娘:「食べ過ぎなのかな?
父:「そのとおり。もし君がお腹を空かせたライオンで立ち上がるのもたいへんだったとする。」
  「そんな時、目の前に強そうなシマウマと弱そうなシマウマがいたら、君はどっちを襲う?」
娘:「弱いほう。
父:「そうだよね。害虫や病原菌からすれば、たくさん実った稲は、弱そうなシマウマに見えるんだよ。」
娘:「ああそうか〜。」
父:「でもね。稲は強くてもお米が少ししか採れないと、農薬を使わないこのおじさんは困るんだよ。」
娘:「食べられないの?
父:「んん。鋭いな・・・そういうこと・・・ただ強ければ良いってもんじゃないんだよ。だからたくさん工夫するんだ。」

 

娘:「ほかにも工夫あるの?」
父:「そうだな〜。田んぼを平らにすること。これもとっても大切なんだ。」
娘:「どうして?」
父:「水がプールみたいにならないと稲は守れないんだ。」
娘:「え〜なんで?」
父:「田んぼに入ったことあるでしょ?その時どんな風だった?」
娘:「暖かかった・・・
父:「そうやって寒い日や暑い日から稲が風邪引かないように守っているんだよ。それともう一つ大切なことがあるんだよ」
  「田んぼが平らじゃないと雑草が生えてきちゃうんだ。
娘:「どうして?」
父:「植物が生長するには何が必要だったけ?」
娘:「水と太陽(光)それに・・・空気
父:「正解!もし田んぼが平らでなくて、ところどころ島のように空気に触れる場所があると、どうなると思う?」
娘:「・・・・・・あッ!雑草が生えるんだ!」
父:「すごい!よく分かったね〜。田んぼの水で空気に触れないようにしているんだよ。」
娘:「そうすれば草を取る農薬がいらなくなるのか・・・」
父:「でもね。それをするには簡単じゃないんだよ。ものすごく大きな田んぼや、厳しい条件の田んぼではたいへんな作業なんだ」
娘:「そういう時はどうするの?」
父:「そういう時は農薬を使うこともあるんだ
娘:「それは悪いことなの?
父:「良いか?悪いか?どちらでもない?は自分でじっくり考えてみたら。」
娘:「明日みんなの前で発表してみるよ・・・。」

2010年05月20日 [ 4426hit ]
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