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身近な旅へ、お茶ツーリズム。

 以前このコンテンツ、2月13日にメッセージしたお茶ツーリズムに参加した。
 天気、雨。けっして良いコンディションではなかったけれど、またしても、今まで気付かなかった、知らなかった茶のある世界を体感させていただいた。それも「雨だからこそ」だったのかもしれない。

 

 最初に訪れたのは、市内藁科川筋の新間、森山さんの茶畑である。急峻な山間地に開かれた茶畑で、いわゆる本山茶と呼ばれるエリア。山の茶と形容されるその味わいは、草っぽい香りと味。山間地であるため日照が柔らかなことが山の茶の魅力を醸し出す最大の力。森山さんはその魅力にさらに磨きをかける探求に夢中だと云う。厳しい環境だからこそ生まれる個性と魅力がある。それをポジティブに捉えない限りオリジナルは生まれないのだ。

 

 次に向かったのが牧ノ原台地。大井川に架かる世界一長い木造橋脚「蓬莱橋」を徒歩で渡り台地に入る。台地の茶畑は、山の茶畑とはまったく違う趣、ここは日照も強いこともあり、葉が厚く生長する。その特徴を生かした栽培方法や製茶方法が確立されいる。そういう台地のお茶の象徴する茶園がある。それは台地のほぼど真ん中ある向笠園さんである。


 園主の向笠さんがにこやかに迎えてくれた。ここの魅力は何と云っても、品種別のお茶。そのお茶を、喫茶去庵と呼ばれるご自宅の離れでいただいた。この庵、縁側からはお茶畑が見えるとても贅沢なシチュエーション。その贅沢な空間で、向笠さんの品種茶を堪能させていただいた。

 じつは、ある品種茶をいただいた時に、いつものように香りを採る作業(クンクンする)をしていて、ある香りを感じとった。すぐさまその香りを言葉に変換して周りの方に、その言葉を投げかけてみた。
 皆は「え〜そぉ〜?」という反応であったが、自分にはその言葉のニュアンスを確実に感じたのだった。じつはその香り、お茶では今まで感じたことがなかったような香りだったのです。お土産にそのお茶を買い求めたので、自宅で再度確認するつもりです。

 

 そんな新しい発見もあったお茶ツーリズムでありました。このような農と人と食に関わるツーリズム、そふと研究室旅行センターが多数企画しています。ご興味の方は、ぜひ参加してみては。じつは今年の夏、アンコメ×そふと研究室旅行センターで、お米ツーリズムを企画しています。近々に発表致しますので、こちらも乞うご期待!

 

画像上:新間、森山さんの茶畑。

画像中:車中より、牧ノ原台地。

画像下:喫茶去庵より、河津桜。

2010年03月07日 [ 5110hit ]
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