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カミアカリについて話す。【4】

 このような受動的な面ばかりでなく逆に、クリエイティブな思考を持った生産家にとっては、自らの風土と技にしかできない、他とは違うカミアカリを表現できること。独自の風味風合いに関して能動的に捉える可能性を知ることでもあったのです。
 しかもそれは、これまでの食味計数値的な相対評価ではなく、絶対評価的な捉え方、より表現豊かで、違いや個性といった揺るぎのないオンリーワン的部分にこそ価値がある。そういう意識を、生産家が持てる結果となったのです。このことは、ワインやコーヒーの世界において、かつてからよく語られている「テロワール」であることも同時に認識する必要があります。
 しかし、これらの違いを的確に捉えるためには、適切な炊飯と、表現豊かなテイスティングが必要となります。そこで、カミアカリドリーム勉強会では、毎回行う試食会で、カミアカリを表現豊かに感じるための方法を模索しています。
 そのために勉強会の中心メンバーは、炊飯の研究と実践、香りや味についての学びもしています。また毎回の講師陣には、炊飯器メーカーの技術者、コーヒー豆の国際審査員、ワイングロウワー、おむすび研究家等をお呼びして、参加される方々においてもその学びの断片を感じていただくプログラムを用意してきました。
 このような3年の模索を経て、その過程で知り合った様々な分野の専門家の方々と、カミアカリをはじめてとする玄米のテイスティングによる味、香り、触感が織り成す風味風合いの研究、その第一歩が始まろうとしています。その基礎となるモノの考え方は、すべてカミアカリが教えてくれたこと、そのものです。

 

撮影場所:2008年8月菅井さんのカミアカリ圃場にて
左:カミアカリの発見、育種者である松下さん

右:福島会津熱塩加納町のカミアカリ生産家、菅井さん

2010年02月25日 [ 4129hit ]
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