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第31回 カミアカリ産地レポート(2)福島会津菅井さんのカミアカリ
今年カミアカリの栽培を担当するカミアカリドリームチームの3人が菅井さんの田んぼへ全員集合! (左から菅井さん、松下さん、大久保さん)
今年カミアカリの栽培を担当するカミアカリドリームチームの3人が菅井さんの田んぼへ全員集合! (左から菅井さん、松下さん、大久保さん)

 今年カミアカリの栽培を担当する3人の生産者をレポートする第二弾は福島県会津地方、熱塩加納町の菅井さんです。会津地方の奥座敷、熱塩加納町でかなり早い時期から有機栽培(無農薬無化学肥料)で稲作を実践している生産者です。現在カミアカリの栽培は息子さんの大輔さんが中心に取り組まれています。

 8月2日と3日に行った「カミアカリドリーム見学旅行」の初日に菅井さんを訪ねました。気温33度うだるような暑さの中、我々は最寄り駅である喜多方へ降り立ちました。いつも行く菅井さんお勧めのラーメン店(人気店)で自慢の喜多方ラーメンで腹ごしらえをしてから、カミアカリが栽培されている田圃へ行きました。

 いわゆる中山間地と呼ばれる谷あいに開かれた水田はどこも管理が良く、その中の一角に目指すカミアカリの田圃がありました。まず目に飛び込んで来たのが稲ではなくの稲以外の草(雑草)、とくにオモダカと呼ばれる葉の形に特徴のある草です。毎年この草を見るたびに「菅井さんの田んぼへ来たな・・・」と思うのです。
いわゆる除草対策は紙マルチと呼ばれる田んぼに紙を敷きながら田植えすることで初期雑草を抑制する技術は行われているものの、それらが分解するこの時期にはどうしてもオダガモやホタルイをはじめとする数種の草の侵入は避けられません。しかし稲の生長を著しく阻害するほどの繁茂ではないため、ある程度の共存を図っています。

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20年産では4反強の作付け。菅井さんの反収は7俵以下ですから収穫予定量は約25俵(1500キロ)を想定しています。田植えは5月28日、収穫は9月下旬から10月初旬を予定しています。販売は早ければ10月中旬過ぎには準備が整う予定です。どうぞお楽しみに。

そんな風景の中、畦廻り一株一株に目を凝らしながら見ていくとありました。出穂し始めた個体があったのです。予定では8月10日過ぎでしたが1週間早い出穂に、この標高の高い地域でも気温上昇の影響が少なからずあることを実感したのです。しかし今日のように日中の気温が高くとも夜間気温はかなり下がるため米質への悪影響は心配していません。この地は暑いことより寒いことの方が深刻なのです。昨年、平成19年産では低温と日照不足で収量は半減したのでした。そういう点から言えば今年のこの状況はたいへん恵まれていると思えます。

 松下さんや大久保さんになく、菅井さんのカミアカリにあるあのやさしい風味はこういうところで、こういう人によって育まれていていることを、この旅行に参加したメンバーは実感したのでした。

2008年08月29日 [ 2778hit ]
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