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第7回 19年産カミアカリ栽培について。

 2007年平成19年産のシーズンが始まろうとしています。そして、昨年ようやく世の中に産声をあげた「巨大胚芽米カミアカリ」の栽培も、もうすぐ始まろうとしています。

 

 今年のカミアカリは、開発者の松下さんの他、数名の生産者が栽培することになりました。しかし、松下さん以外の生産者は、あえて実験栽培レベルの生産量に抑えてのスタートとなります。
この歩みのスピードは、一見とてもノンビリと遅く感じられることでしょう。先日もある方からこんなご意見をいただきました。
「希望する生産者にはどんどん栽培してもらい、販売店も増やしてたくさん売ったらどうですか・・・」
そのご意見に対して、私ははっきりと「ノー」と言いました。それは私のこんな経験からから出た言葉だったのです。

 今まで世に出た数多ある新品種と呼ばれたお米が、どれだけ消えていったことでしょう。その消えて行った理由の多くは、興味本位や儲け主義、に起因するずさんな扱いから生じた「不評」。その米が本来持つべき性質が、「作ること」、「売ること」、「食べること」、すべての各段階で損なわれ、評判を落とし、いつの間にかに市場性を失い「売れない」という理由で消えていったのです。
どんな品種もその米を開発したことには、ちゃんとした理由があり、その理由を具現化するために、「作ること」、「売ること」、「食べること」、のすべての段階で、その品種の持つ特性を活かして丁寧な扱いをしなければ、その品種の持つ意味は最終的にそれを食べる人に伝わらないのです。
新品種として開発されたお米の多くは、各地方にいる農業試験場や民間の技術者達が、莫大な時間とたくさんのお金、そして彼らが心血を注いで開発して生まれたものです。それがこんな理由で、いとも簡単に消えて行くのです。これはたいへん悲しむべきことです。

 そのような危うい世界から、この類まれな個性を持ったお米、「カミアカリ」を守りたいのです。守るためには何をすべきか?松下さんと私はここ2年間、その方法について話し合いました。そして今、我々ができる最善の方法が、「急がない」という選択なのです。
「発見から品種登録の出願受理までに7年もの時間を掛けたのだから、同じだけ時間を掛けて確かな米に育てていこう」
これが、松下さんと私が出した結論です。

 2007年平成19年産で実験栽培するのは、福島県、茨城県、静岡県の3ヶ所の生産者です。各生産者は栽培方法こそ違え、いずれも高い栽培技術と素晴らしい人柄の方たちです。松下さんと私は、それら生産者に直接出向き、「カミアカリ」のこと、この米の意図するところを時間を掛けて説明しました。その上で、各生産者には数年間の実験栽培を経て「カミアカリ」の栽培に手ごたえが得られるまで実験栽培を行うというプロセスを踏むことをお願いしたのです。
また、これら「作ること」と同時に、「売ること」、「食べること」のレベルアップも同時にしなければなりません。そのために、「カミアカリ」の旗の下に集まる勉強会を発足することになりました。近くその勉強会の名称と設立趣意書を発表する予定でいます。

 このように、けっして急がないノンビリとした動きながら、その足取りは確実に一歩一歩進んでいます。
「カミアカリって旨い玄米のことでしょ」
「生産者によって風味風合いが色々なんだよね、でもどれを食べても旨いんだよな・・・」
多くの方たちから、こんな風に言われる米になるための歩みだと、どうそご理解ください。そして応援してください。

2007年(平成19年)4月1日

2007年04月01日 [ 2322hit ]
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