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11月29日号 ちいさな円環物語。
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松下の身体は今、すっかりオフモード。立ち姿を見ただけでそれと判る。とにかく今は「ひたすら休め!」

 「松下さんとアンコメさんに会いたい方がいらっしゃるんですが・・・

 電話はお客様の漢方薬屋さん、Sさんからだった。彼のお客様で、おむすび研究家であるOさんが、いつもSさんのお店経由で「松下×安米プロジェクト米」をご購入いただいいている関係で、そんな電話が掛かってきたのだ。

 じつはOさんが来られた11月の中旬のこの時期は、松下にとっては一年間のすべての仕事が終わりほっと一息している時、のんびりと読書をしたり、旅に出たりする。じつは11月の下旬からは近隣にある酒の蔵元に手伝いに入るので、それまでのたった2週間の休暇というわけだ。
ところが、近年そうノンビリとしてられなくなった。松下の純粋なる農閑期であるこの2週間には決まって、講演会や人と会うことが多くなった。
松下はアンコメ所属のタレントではないので、その活動の全貌は定かではないが、どうやらほとんど毎日色んな分野の様々な方たちが彼に興味き入れ替わり立ち代り藤枝詣でしているようなのだ。
じつは、今回のOさんとのランデブーの前日も、エステ関連の方がお見えになった。まあこのランデブーもアンコメ経由でありました。(休ませないのは私のせい!?

 しかし松下という男はどんな人が訪ねて来ても、その分け隔てない態度、いつも変わることのない話しっぷり同じテンションで話しをする姿にはいつも関心させられる。相手がどんな立場であろうとそれは全く変化しない時には周りで見ているこちらが慌てるほど、その純粋無垢で正直なところ彼の最大の魅力なのだ。
だから、多くの人は彼のファンになる。自分の想いを、彼を通して投影できる。いやもっと現実味を帯びて感じることができるのだ。閉塞感という時代の気分をも払拭するようなリアルな未来彼を通して感じることができるのだ。

 そうやって出会った人達の間円環ができる。それも「ちいさな円環」である。今日出会ったOさんにしても、きっとこれから何かが始まり何かが起こるような気がする。ちょうど10年前松下と私この田圃で、今のOさんのように夢中になって話しに興じ、今に続く「ちいさな円環物語」始まったように円環円環自然に生んでいくのだ。
これからの未来の生き方がどんな風なのかを、みんなが知りたがっている。私もその一人だけど、この「ちいさな円環」というのは、その答えの一つように感じている。いや、全く根拠はないけどね。

刈り株を引き抜いて土の手触りや匂い、根の張り具合を見入る。そこから、そこに住む数多微生物の種類やその役割、稲に及ぼす影響を類推していく。Oさん曰く、「松下さんの米にはパワーを感じるのです。その米をどんな人が、どんな所で栽培しているのかが知りたかったんです・・・。」こんな風に言われるのが松下も私もなにより嬉しい。Oさんがその答えを見つけたのかどうかは知る由もないが、こうやって訪れてくれる人達にとって、すっかり静かになった田圃さえ、想像と探求の扉は閉じられることはない。逆にそこに対象となる稲がないことが、より刈り株を引き抜いて土の手触りや匂い、根の張り具合を見入る。そこから、そこに住む数多微生物の種類やその役割、稲に及ぼす影響を類推していく。Oさん曰く、「松下さんの米にはパワーを感じるのです。その米をどんな人が、どんな所で栽培しているのかが知りたかったんです・・・。」こんな風に言われるのが松下も私もなにより嬉しい。Oさんがその答えを見つけたのかどうかは知る由もないが、こうやって訪れてくれる人達にとって、すっかり静かになった田圃さえ、想像と探求の扉は閉じられることはない。逆にそこに対象となる稲がないことが、より想像力を掻き立ててくれるのかもしれない。こういう人達の訪問が、僕らの英気を養う心の元肥となるのだ。

2008年01月28日 [ 3573hit ]
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