TOP  >  ankome通信  >  カミアカリドリーム  >  令和6年のこと
令和6年のこと

 

このページの記事を3月25日にアップしてから以降、筆がまったく進まず、かつてほど書けなくなってしまった。2001年から始まったこの仕事のことを、一か月に一回は書きたいと思いつつ、年々書けなくなってしまい、今年はとうとうこの記事を含め2回しか書けなかった。長年見ていてくれた方にとっては本当に申し訳ないことです。さすがにこのままにはできず、PCに向かい書いています。

令和6年産は、昨年に続き、過酷とも言える猛暑の影響をもろに受け、平均で約30%減という収穫量だった。その中で最も低かったのは巨大胚芽米カミアカリで、平年作の半分以下という惨憺たる状況だった。原因は様々だがやはり猛暑に起因するところが大きい。とくに穂が出て実を成らす時期の高温で、不稔(ふねん)が多発した。その上、イネカメムシによる害虫被害。昨年ほどではないにせよ、またやられた。

こうやって書くと、悪い事ばかりのように思えるが、そうでもない。まず収穫されたお米の食味が良かったこと。量は減っても質は良く、単純に美味しい。これは本当に安堵した。それと、ここでは詳細には触れることはできないが、今後、暑さ対策における光明が少し見えた出来事があったのだ。

それらを含め、来年に向けどう対策するのかを先日話し合った。とくに問題なのは害虫対策。農薬を使用できない有機無農薬栽培ならではのリスクだ。化学的な農薬を使用しないで駆除や忌避できる何かはあるのか?あるいはひたすらに過ぎ去るのを待つのか?それとも栽培方法を抜本的に変えるか?2時間ほどの話し合いでは、0か100かではなく柔軟で現実的な対策を考えているようだった。

松下といえば有機。この看板はこれからも変らないはずだけど、松下が選択する稲作は、有機に限らずこれからも支持していくつもり。これまで松下と共に全国で様々な稲作を見聞してきたが、どんな方法であっても良いと感じるものもあれば、そうでもないものもあった。良いと感じることのできる稲作を来年も期待したい。
_

画像上:今年、栽培期間中にもっとも美しく見えた稲「きぬむすめ」
画像下:200を超える様々な稲を実験栽培している圃場

2024年12月02日 [ 254hit ]
このページを印刷
カテゴリ内ページ移動 ( 166  件):   前  1  2  3  4  5  6  7  .. 166