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令和三年産を食す。(1)

 

「きぬむすめ」が入荷してから4か月、「ハツシモ」が入荷してから3か月半、「にこまる」が入荷してから3か月と少し、あらためて「カミアカリ」以外の令和3年産の松下×安米プロジェクト米を食べながら、印象などを書いてみることにする。1回目は「きぬむすめ」です。

松下×安米プロジェクト米「きぬむすめ」

高温に強い品種として「ヒノヒカリ」の次の世代として「にこまる」に続き2013年から作付けを始めた品種です。松下さんの田んぼでは、秋分の日頃に収穫。その味わいは、柔らかすぎず、硬くもないバランスのとれた歯ごたえ、そしてなめらか食感。味わいも食感同様、良い意味での中庸さが飽きのこない「いつものお米」としてこのプロジェクトではコシヒカリに代わる静岡のスタンダード米的存在として育ててきました。

そのイメージは令和3年産でも確認。思えば収量が大幅減だった令和2年産に比べて品質、食味ともだいぶん良かった。しかしまったく問題ないとも言い難い。そもそも高温に強いとはいえ、令和3年の静岡では、登熟(成熟)後半の9月は30℃を超える日もあり、本音を言えばちょっぴり心配してました。ただし夜温は毎日25℃以下だったことは日々確認していたので「うまいこと着地するだろう・・・」と、思っていました。

入荷は9月29日、翌30日に試食、想像しているよりも若干柔らかい印象、ただしネガティブな食感は皆無。初回の試食では、いつも柔らかく炊くので想定の範囲内かな・・・と認識。念のため精米した米粒を見ると、わずか破砕していることに気づく。わずかとは言え松下さんの米で破砕はたいへん珍しく、思ったよりもやや柔らかく感じたのはこのせいだったと気づく。収穫直前の数日のあの熱波、耐えられず、ほんのわずか胴割れした米粒をあったのだろう。そこで精米方法にひと工夫することにした。少し手間だが、複数回で精白米にすることにしたのだ。試した結果、7分づきくらいで2回通すことで、破砕を起こさず完全精白をすることができたのです。

精白には倍の時間はかかるものの「きぬむすめ」らしい中庸でバランスのとれた白飯食味は、かなり魅力的。また玄米や分づき米では、松下さんらしさでもある「野性味」は、かつてに比べると角が取れ、丸くやさしくなっています。このキャラクターは、ご飯を食べ始めの小さなお子様からご年配の方まで、どなたにもやさしく味わえる有機米として存在感あるお米です。
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松下×安米プロジェクト米「きぬむすめ」のご注文はこちらまで(お電話でも承ります)

 

2022年02月08日 [ 632hit ]
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