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田植えも後半戦

 

真夏の陽気だった土曜日(6/8)から一転、今日(6/9)はちょっぴり肌寒い。田植えも後半戦となり、数日前から「にこまる」の田植えをしているという。田植え作業にはこれくらいの陽気がじつはちょうどいい。かつてこのプロジェクトの草創期、お客さんを集めて田植え体験会をやったことがあったが、お天気が良くイベントとしては大成功だったが、日焼けに閉口したことを思い出す。

苗場で雨合羽を着て作業をする松下を見つけた。苗の積込み作業前に草刈り機を持ち、田植え直前の苗(にこまる)の先端を、草刈り機(ひも式)切っている。どうしてそんなことをしているかを聞いてみた。

苗踏みを同じでさ、田植え前にケツを引っ叩いてるようなもんだよ。(笑)

技術的には、こうすることで徒長(むだな生長)を抑え、根張りがよくなる。いわゆる苗踏みとか麦踏みと同じ効果を生む。つまり苗に刺激を与えるわけだ。荒療治に見えるがこうすることで苗の生命力がグッとアップするらしい。

植えてしまえば後はイネが自分自身で生きていくほかない。
面倒見るのはここまでだぞ!

こんな思いでケツを引っ叩いて送りだす。松下としてはそんな気分に違いない。これから4ヶ月と少し、稲は太陽エネルギーと土壌の栄養、そして今降っている雨をもとに身体を作り次世代の種を合成する。その種が米なのだ。商品としては「松下さんが栽培したのお米」という表現はすれど、実際のところお米を作るのは稲自身。人はそれをサポートするのみ。ことに田植えをした後は人は見守ることくらいしかできない。

田植えが終わるとホッとするけど、ちょっと寂しいんだよな。

松下がこう言う日も、もうすぐやってくる。
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画像上:苗の先端部を切る松下
画像中:にこまる
画像下:人が手で植える動きとほぼ同様の動きをする田植え機の

2019年06月17日 [ 2272hit ]
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