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二千年前のスイハニング

 

静岡市にある登呂遺跡、ここを拠点に「土さえあれば生きていける」をテーマに「土から作る・食べる・生きる」を体験する活動を2013年から行っているアートロ。先日2018年度の最終回である「収穫祭」にゲスト参加させていただいた。

収穫祭は参加者がその年に栽培したお米を土器で煮炊きして食べるのが恒例行事。しかしあいにくの雨模様。。。そこで主催者と登呂博物館のご配慮で復元住居内で煮炊きをさせていただけることになった。2012年、アートロのスタート時から関わらせていただいているけれど復元住居内は今回が初っ!なんとラッキー!

さっそく住居内の中央の少し凹んだいろりと思しきところに3器の復元された台付甕型土器を設えた。お米は事前に玄米、分づき米、白米、それぞれにアンコメで調整したものを、今回はあえて浸水せず生米の状態から煮炊きを試みた。稲藁を焚きつけに使い、少しづつ薪をくべながら火力を上げていく。沸騰したらやや弱めの火力でぐつぐつと煮ていく。ところでこの台付甕型土器には、これに相当する蓋が出土してないのである。ゆえに現代日本人にとってなじみの炊飯法、炊き干し法(ひとつの鍋釜で、煮る、焼く、蒸すを水加減、火加減を駆使し連続的に加熱調理する方法)ではないことがわかる。2000年前はたんに煮ていた?だけだったかもしれない・・・(妄想)

生米から調理を始めたこともあり、浸漬したお米よりも長時間加熱したことで、外は肌寒いお天気ながら住居内は超快適な空間となった。そんなわけで玄米こそアルファ化に1時間15分ほどかかったものの、その他は1時間ほどでアルファ化に至った。どれも予想以上に美味しいご飯となったが、その中でも食味の一番人気は玄米であった。もう少しじっくり検証せねばわからぬが、私が思うところ、食感のなめらかさという点においては、玄米がいちばん良かったことも一因ではないかと思っている。

参加されたみなさま、美味しい楽しいひとときを、ありがとうございました。
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画像上:手前から分づき米、玄米、白米。
画像中:一緒にゲスト参加された萩錦酒造さんがアートロ米で作った甘酒もふるまわれ、収穫祭にふさわく宴会的気分もちょっぴり味わう。
画像下:住居から煮炊きによる煙が立ち上る。じつはこの住居、一見茅葺に見えますが、じつはモルタルなんです。

2019年03月06日 [ 262hit ]
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