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カミアカリ29年産キックオフ!

 

 29年産の作付作業が静かに始まっています。29年産では静岡藤枝の松下さん、福島会津斡塩加納町の菅井さん、茨城奥久慈大子町の大久保さんの3人に加え、新たに長野県の伊那で実験栽培を始める若手農業生産法人も加わり4ヵ所で栽培を行うことになりました。販売店からの希望販売数量の集計も3月初旬にほぼ決まり、全体の作付計画が決定した段階で各生産者へ種籾の配布を行いました。地域によって作業スケジュールは異なりますが、シーズンは確実に始まっています。静岡藤枝の松下さんからの報告では、今年は雨の日が少ないこともあり、田んぼの畦ぬりなどの土木整備はほぼ終わったとのこと。今後は4月後半の播種に向け、苗場の整備、肥料づくり、機械整備などが進んでいくと思われます。

 カミアカリはそれぞれの土地の土壌、作り手の技や個性、その年の気象条件などが複雑に関係しあってできる様々が、まるで履歴のようにして、そのまま風味風合いとして現れる米です。ですから、良い意味でカミアカリは毎年「揺らぐ」わけです。しかし、その「揺らぎ」こそが、カミアカリの魅力だと考えています。「揺らぎ」は、それぞれの地域の、その年の様々を、饒舌に表現してくれるからです。作り手にとっては、土地の風土、自らの技など、
ここでしかできない米を意図せず表現できる手段を持ったことと同じ意味を持ったことになるわけです。

 29年産、それぞれのカミアカリが、どんなカミアカリになるのか?秋の収穫を楽しみながら見守っていきたいと思います。
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画像:静岡松下さんのカミアカリ圃場

2017年03月27日 [ 3394hit ]
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