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長坂10月16.17日 伊勢神宮神嘗祭の巻

 米を生業をする者としていつか伊勢神宮の神嘗祭に詣でたいと思っていた。というより詣でなくてはならないと思っていた。そんな時、偶然にも縁あってそのチャンスを得た。

 神嘗祭とは、その年の新穀(米)を天照大御神にたてまつり感謝の念を捧げる伊勢神宮最大の行事である。僕は16日正午から外宮で行われる御儀と同日夜10時から内宮で行われる御儀、両方を奉観させていただいた。とくに小雨降る中、松明の炎が放つ光だけで執り行なわれる内宮での一連の儀式はただただ荘厳なものであった。この儀式を2千年間滞ることなく同じ姿形で行われてきたかと思うと感動がこみ上げて来る。この国を「瑞穂の国」として稲を国づくりの原動力として位置付けた2千年前の先人達の熱い思いをあらためて体感できたからだ。

 じつはこの儀式には17年産アンコメ米作りプロジェクト米をスーツのポケットに忍ばせて行った。この5年間の米作りプロジェクトへの感謝と抜群の出来ばえとなった17年産の作柄報告をしたかったからだ。そして二礼二拍手一拝の作法で感謝の気持ちを奉げた。

 帰り道、松明の燃えかすが境内の所々に落ちているのに気がついた。その一片を拾いあげそれを松下くんのために持ち帰ることにした。松下明弘という彼の名は松明(たいまつ)なのである。彼の存在とは稲を祝福するそんな存在なのかなとあらためて感じた瞬間であった。

※画像は翌朝参拝した時のもの

荘厳な儀式から
一夜明けて・・・




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内宮にて、アンコメ米作りプロジェクト米。
内宮にて、アンコメ米作りプロジェクト米。
2005年01月27日 [ 3963hit ]
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