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アートロ、キックオフ。

 

 

登呂遺跡で行うワークショップ「アートロ、土が僕らにくれたもの2015」が4月19日に始まった。登呂博物館や登呂遺跡復元水田を使い稲の生長と共に約半年間、全7回通算で27時間行うプログラム。「田んぼの土で土器をつくり、田んぼで稲を育て、秋に収穫できた米を土器で煮炊きして食べる」つまりはこういうことなのだが、それぞれのプログラムでは僕らがあたりまえや常識だと思ってることをいったん白紙に戻し、社会がこれほどまでに分業化するはるか昔、弥生時代の2000年前のある日の暮らしの営みを想像し、今、僕らの生活がなぜこうなったのか?を考えてみようといわけ。

 

画像は今年稲作を行うアートロ田んぼ。じつこの田んぼでワークショップの始まる数日前に予想外のことが起こってしまった。なんと機械が入り田んぼ整備(耕起、畦ぬり、など)をされてしまった・・・(あちゃ〜)ワークショップではそういった現代では常識とされている一連の作業全般に、なぜを問い直すことを試みる予定だったので、アートロ田んぼだけは何もせず、雑草生えっ放し、一切の整備しないように指示を出していたのですが、公園内の圃場整備作業を依頼された方が他の田んぼと同じように重機を入れ整備をしてしまいました。

 

とても残念ではありますが、今さらどうすることもできません。しかしこの事実を当日知った参加者はそれぞれに、初回から深く考えるきっかけになったようにも思えます。なぜ耕すのか?なぜ畦を作るのか?そもそもなぜ田んぼなのか?なぜ稲なのか?なぜ・・・?アートロのコンセプトでもある「もう一度なぜを問い直す」初回から脳みそフル稼働です。

 


次回は5/17 第2回「土を焼く?耕す?田んぼの仕立て」
前日5/16は関連講座公開講座「登呂水田の新たな見方ー稲作と焼畑」(佐藤洋一郎氏)もあります。
詳しくは下記、登呂会議、登呂会議FBページをご覧ください。

登呂会議
http://toro-museumshop.jp/artoro
登呂会議FBページ
https://www.facebook.com/torokaigi?fref=ts
 

2015年04月25日 [ 3767hit ]
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