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松下5月15日号 例年より低い気温だけど・・・の巻

 天気が読めない。例年のこの時期にしては気温が低い。そして風が強い。14日(土)は3月下旬の気温だとニュースが伝えた。

 僕は今から20年前、それまでの夏にほぼ毎日あったはずの夕立がその年を境に減ったのを憶えている。オートバイ乗りの当時の僕にとって夕方4時頃はどこで雨宿りしようかと半ば楽しみにしていたことを記憶している。しかしその楽しみが22歳の夏を境に減ったのだった。それ以来僕は天気に敏感になったような気がする。それから20年経った今も商売柄売上にも影響するため天気予報は欠かさず目を通しているが田圃通いをはじめてからのこの5年、とくに気温と日照時間はさらに敏感になった。

 松下くんのこの時期の仕事は重要な苗作り。とくにこれから佳境を向かえるもっとも緊張する時なのだ。そんな時にこの天気、田圃には次の週に行くつもりだったがなんとなく気になって出掛けてみた。突然行ったため案の定松下くんは留守だった。田圃に降りトンネル(温度と湿度を上昇させるための銀色のビニールでできた覆いのこと、発芽しある程度生長したら外される)状の覆いを外し、出来たばかりの苗を見ながら携帯電話で近況を聞いてみた。「前半の苗は問題ないけど後半の苗がダメだ」と第一声。「気温のせいか?」と聞くとその可能性がは大とのこと。そんなわけで後半分の苗をもう一度作り直したそうだ。そういえば昨年は長雨、一昨年は強風、毎年苗には悩まされた。気候変化の激しいこの時期は多かれ少なかれ悩ませるのが常なのだ。「いつものこと、まあ大丈夫さ!」と電話の向こうの松下くんは云った。稲の幼少期の厳しさを勝ち抜いたものだけが秋に丈夫な種子(米)を結実する。そう思えばこの試練は登竜門なのかもしれない。ポジティブに考えるべきことなのである。


前半分


若苗


成長中

今回の時間はこちら
主のいない田圃。いつもより多めの苗づくり。今日は午後からようやく快晴。しかし風強し。
主のいない田圃。いつもより多めの苗づくり。今日は午後からようやく快晴。しかし風強し。
2005年01月27日 [ 3104hit ]
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