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高野5月8日号 田植えスタートの巻

 7日土曜日の午後電話が鳴った。「明日高野さんの田植えに行くんですが長坂さんも行きませんか?」電話の主はNさんだった。お客様であるNさんはアンコメ米作りプロジェクトが再スタートした時から僕と何度か田圃通いに同行したことからいつの間にかに高野くんと連絡を取り合っていたらしく僕より先に高野くんの田植え情報を知り電話してきたのだった。僕は連休最後の5日の日に遊びを兼ねて高野くんの田圃まで自転車で往復140キロのロングディスタンスをやったばかりで少々疲れ気味。次の日曜日は休もうと考えていたものだから一瞬躊躇した。しかしNさん曰く「無理だったら電車で行きますから・・・」なんて云われたものだから「車出します!」なんて調子よく答えたのだった。結局当日朝8時Nさん宅へ僕は車を走らせた。

 途中Nさんのマイ長靴(遠目で見るとまるで乗馬用ブーツに見えるカッコイイ田圃作業専用長靴1250円也)を作業着屋で購入したので田圃に到着したのは午前10時、田植え作業はすでに始まっていた。田植えといっても現代の田植えは99.999%機械植え。僕らはひたすら行ったり来たりする高野くんの田植え機を畔で眺めているだけ。たまに苗の弾切れになると畔際の軽トラに積んだ苗床を田植え機に積み込む程度の手伝いくらいしかない。気合いを入れて見に来たNさんがイメージしていた田植えとは少し様子が違うようだった。「苗にそこの液体をスプレーしてくれますか」高野くんはNさんに云った。それは木酢液を1000倍程度に希釈した液体だった。「田植え前の苗にこれをかけておくと初期の病気が防げるんです」と高野くん。早速スプレーを手にとり苗にまんべんなく掛ける作業をようやく得たNさんだった。

 「一列抜けてる箇所があるようだから補植していいですか?」ほぼ午前中の作業が終わったところで僕は云った。ちょうど田圃と田植え機の大きさの関係でちょうど一列分抜けている箇所を見つけたからだ。松下くん同様に苗の移植(田植え)は疎植(健康で良品質に育てるために密度を高く植えないで稲と稲の空間を空ける田植え。ちなみに高野くんは田圃は一辺22〜23センチ四方)にしているので通常は多少空間があってもあえて補植しないとのことだったが問題のない範囲内でお願いした。Nさんは高野くんから手植えの方法をレクチャーしてもらい作業をはじめた。一反のたった一列分ではあるが新品のマイ長靴を履いたNさんは真剣な面持ちで田植えしていく。「これを全部手で植えるのはたいへんなことですね!」と笑顔のNさん。「でしょ!だから機械があるの・・・」と僕は云ったのだった。たった一列分だけの田植えだがご満悦のNさんだった。6月4日の松下くんの田圃で行われる田植え体験会ではNさんにはめいっぱい働いてもらうことにしよう。


手伝う


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田植機

今回の時間はこちら
黙々と田植えする高野くんとそれを見守るNさん。
黙々と田植えする高野くんとそれを見守るNさん。
2005年01月27日 [ 3087hit ]
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