
巨大胚芽米カミアカリとは・・・。
巨大胚芽米カミアカリは1998年(平成10年)の秋、静岡県藤枝市のコシヒカリの田んぼの中で発見された突然変異種です。発見者は松下明弘さん、藤枝で有機農法による稲作を生業とする専業農家です。
これからご紹介するのは、松下さんがカミアカリを発見したときのお話です。
これからご紹介するのは、松下さんがカミアカリを発見したときのお話です。



カミアカリドリーム勉強会とは・・・
カミアカリを育て、守り、食べていくために2007年6月に結成されたのがこの勉強会です。作る人(生産)、商う人(流通)、食べる人(消費者)が一緒になってカミアカリという類まれな穀物の可能性を生み出していこうという目的で集まった仲間たちです。ひとつの品種を百年作り続けることが難しいなかで、品種としての価値を紡ぎながら「百年続く品種」を目指して活動しています。
カミアカリはその巨大な胚芽ゆえに玄米で食べることを宿命付けられた品種ですから、作る人にも商う人にも、また食べる人にもそれなりの技や意識が求められます。カミアカリはいわゆる「普通の米」ではありません。でも、だからこそ「米とはなんぞや?」という意識を私たちに芽生えさせ、それがひいては「作ること」=農、「商うこと」=経済、「食べること」=生、について考えるきっかけになりました。またこうしたことを意識できるような人々にバトンを渡すようにして託していくことで、健全にその価値が紡がれていくと私たちは考えています。そして今カミアカリに関わってくれている担い手を育てるために、カミアカリを考える機会、体感する機会、交流する機会、を設けることにしました。それが年3回行われる3つのプログラムです。
・講座(7月)
・ツーリズム(8月)
・交流(11月)
「講座」ではカミアカリを「植物」「食物」「文化」という切り口で考えていきます。「ツーリズム」では現在4ヶ所あるカミアカリ栽培地を訪ね風土と人、文化をまるごと体
感します。「交流」では、収穫祭やワークショップなど担い手たちと交流しながらカミアカリを体験します。
カミアカリを育て、守り、食べていくために、カミアカリドリーム勉強会はこのような活動を続けています。
第21回カミアカリドリーム勉強会@長野伊那、開催のお知らせ | |
![]() | 2018年7月のカミアカリドリーム勉強会。今年は長野県伊那市です。カミアカリを栽培する生産者はこの広い日本の中でごく僅かですが、2017年から新しい生産者、それも一風変わった農業法人が加わっています。その名はWakka Agri。アイヌ語で“水”を意味する言葉の入った会社で、今回の勉強会ではWakka Agri が運営している圃場「the rice farm」のある長野県伊那市長谷を... |
2018年06月20日 [ 2611hit ]
カミアカリ試食やってます! | |
![]() | 玄米でたべるためのお米、胚芽の大きさが通常の3倍余りあるお米、巨大胚芽米カミアカリ、おかげさまで今年2018年は育成者である藤枝の松下明弘さんがコシヒカリの田んぼの中で発見してから20年。カミアカリは二十歳になりました。まだ名前もなく、よちよち歩きだったあのお米が、おかげさまで多くの方にご愛顧いただき、今や「玄米をたべるならカミアカリ!」と言... |
2018年06月12日 [ 2885hit ]
第20回カミアカリドリーム勉強会開催のお知らせ | |
![]() | カミアカリドリーム勉強会を11月5日(日)に行います。秋の勉強会では例年どおり新米カミアカリ(29年産)を一同に集め、炊き立てを味わいながら今年の出来具合などを生産者を交えながらディスカッションし交流を深めます。今年は新たに長野県伊那市で実験的な栽培を始めたザ・ライスファームイナ(出口さん)を含めた4産地のカミアカリを試食する予定です。そして講座で... |
2017年10月16日 [ 3902hit ]
水田徘徊2017 長野県伊那谷ザライスファーム再訪。 | |
![]() | 長野県伊那谷で今年新規就農にして初作付のカミアカリ、初物づくしの彼らザライスファームイナの大胆な挑戦が気になって収穫のその日、再び訪ねてみた。午前中、佐久の黒田さんの田んぼ訪ねてから伊那へ入ったため、カミアカリはすでに収穫されてはいたが、はざ掛けされたばかりの彼らのカミアカリをじっくり拝むことができた。実験栽培ということもあり、生産... |
2017年09月29日 [ 3732hit ]
水田徘徊2017 福島会津喜多方の菅井さん | |
![]() | 奥久慈大子町の大久保さんの続き。(今回は長いです)大子町の夜(8月26日)は、お酒の量に比例して与太話も増えつつ更けていった。翌朝、大久保さんのところで自慢の飯をたらふくいただいてから次の水田徘徊へ旅だった。松下さんとはここで別れ、長野県の佐久からやって来た黒田くんの軽トラに乗り換えた。目指すは福島県の会津で有機米を栽培している菅井さん、田ん... |
2017年09月16日 [ 4073hit ]
29年産カミアカリ販売開始。 | |
![]() | 玄米食専用品種巨大胚芽米カミアカリ、29年産は4ヵ所で栽培しました。その中で一番早く収穫されたのがカミアカリの発見者であり育成者でもある静岡藤枝の有機米生産者、松下さんのカミアカリです。今年は9月5日から順次収穫作業を行い、乾燥、調整、検査を経て9月12日より販売を開始しました。前回のレポートでもご紹介したとおり、松下さんのカミアカリは質、量と... |
2017年09月16日 [ 3720hit ]
カミアカリの収穫。 | |
![]() | テレビの取材がカミアカリを撮影にしにきた。その日はちょうどカミアカリの収穫前日の9月4日。日照不足の影響で収穫が少しは遅れるかと思ったら、早かった昨年より一日遅れ。一昨年は9月11日だったから今年も早い部類の収穫となった。イネの姿は例年になく重い感じ。色具合は見事に黄金色だが、こってりとした印象。「これは量が出そうだな・・・」と松下がつぶや... |
2017年09月11日 [ 4672hit ]
水田徘徊2017 奥久慈大子町の大久保さん | |
![]() | 夏の終わりに茨城と福島へ旅に出た。思えば学生時代、先輩から譲ってもらったオートバイで北を目指して旅をしたのもちょうどこの時期だった。この時が初めての東北の旅、国道4号線を北上するにつれ、肌で感じる涼しさに南北に伸びる列島を感じたものだった。今回は松下の愛車に揺られ高速道路を北上する。ワンボックスのキャブオーバー、若い時と違いもう少しし... |
2017年09月08日 [ 3415hit ]
心配事最小技術 | |
![]() | ラジオのニュースでは、ここのところ天候不良による日照不足が農作物に影響が出ていると報じている。あの平成5年のような夏だ・・・と、伝える情報もちらほら聞かれる。あれからもう24年も経ったのかと曇り空を眺めながら田んぼ道をクルマで走る。遠州森町、磐田、掛川を経由して最後に藤枝の松下圃場へ着いたのは夕方5時頃。お盆休み中とあって幹線道路以外のド... |
2017年08月20日 [ 4203hit ]
水田徘徊2017 長野県伊那谷ザライスファーム | |
![]() | 伊那谷の東、南アルプスの仙丈岳の麓、伊那市長谷村南非持地区で今年から稲作を始めた農業法人「the rice farm nagano ina」へ行った。ザ ライス ファーム ナガノイナ?と聞いて勘のいい方は気付いた方もあろうと思うが、5月後半にカミアカリスイハニングのために出向いたハワイの米屋「the rice factory honolulu」と同じグループ会社で、稲作を担うチームがこの農業法人だ。... |
2017年08月07日 [ 3833hit ]