今年平成20年産は静岡、福島、茨城、3ヶ所で栽培されている巨大胚芽米カミアカリの中で、静岡藤枝の松下さん栽培のカミアカリが、その先陣を切っていよいよ9月10日(予定)に収穫することが決まりました。
今年の場合、これまで台風が来ない割には、雨は充分にあり、また温暖化による熱帯夜を心配しましたが、予想に反して毎日夜温が低く早生品種の稲にとっては、これ以上ないというほど恵まれた気象条件が続いてくれました。
思い起こせば昨年、平成19年産では収穫日直前に台風9号の直撃を受けるというハプニングがありました。見た目のコンディションが悪く、本格栽培初年度と出鼻を挫かれた格好となりましたが、意外にもその見た目とは裏腹に、食味はかつてないほどスペシャルなものでした。
そういう経験から、カミアカリを客観的に判断するには、これまでの常識では判断できない部分があり、その部分での魅力がカミアカリの個性として判断しなくてはならない、という考えを持つきっかけにも繋がりました。
今年もまたあのワクワクドキドキの瞬間がもうすぐやって来ます。今日の天気予報を見る限りでは台風の発生はまだ確認されていない。このまま無事に収穫の日を向けえてもらいたいけれど、昨年のようなサプライズも、またほんの少し期待してみたりする。
そういう気持ちになるのも、カミアカリには何事も味方にしてしまう力があるような気がするからだ。今年もまた稲の神様がカミアカリに微笑んでくれることを、ただ祈るばかりである。