第24回 「巨大胚芽米カミアカリ」が、品種登録されました。

2008/3/6 21:07 投稿者:  ankome

 2008年(平成20年)3月6日巨大胚芽米カミアカリが、ついに品種登録されました!

 

 思えば静岡県藤枝市の有機栽培米生産者、松下明弘さんが栽培していたコシヒカリの田圃から、この突然変異株を発見したのが、1998年(平成10年)秋。それから品種登録に向け、圃場と机上の両方で準備を重ね、農水省に新品種としての登録出願を受理されたのが2005年(平成17年)6月30日のことでした。そして発見の日からちょうど10年目にして、ついに念願の日がやって来たのです。

 夢にまで見たその日は、きっと喜びに満ち溢れるのだろうと想像していましたが、じつは案外冷静でした。それよりも、ようやく堂々とスタート地点に立ったという安堵の気持ちのほうが大きかったように思います。

 これからいよいよ本格的な栽培と販売に向け、この品種を誰の目にも確かな米として認識していただきための、様々な整備をしなくてはいけません。
これまでも周りから見るとノンビリとした歩みのように見えたかもしれません。しかしゆっくりと時間をかけ、じっくり見てじっくり判断することで、現れるべき人が現れたり、思いもよらない良い結果がもたらさせられたりと、急がないことが返って良い結果や納得のいく決断が選択できたかのように感じています。そんなことから、これからももこのペースを保ちつつ、確実に歩んでいこうと思っています。

これまで応援していただいた皆さん、影となり日なたとなってご尽力いただいた皆さん、この場を通じて感謝申し上げます。ありがとうございました。そしてこれからも、どうぞよろしくお願い致します。

●公表されたカミアカリ品種登録情報はこちら

2008年(平成20年)3月6日