2017年5月20~25日、ハワイ州ホノルルにある日本米専門店「The rice factory honolulu」で、巨大胚芽米カミアカリの試食会のため羽釜スイハニング(炊き)してきました。これはそのレポートです。
5月20日土曜日、今日は午前中カカアコ地区で毎週末行われるファーマーズマーケット、
午後はthe rice factory honoluluで「カミアカリ」と「ゆめぴりか」を羽釜でスイハニング。
それぞれの会場へ来られる方へテイスティングしてもらおうという計画。
7時半、牛島さんとスタッフ君、僕と田中ペアの5人で設営開始。
タープを立てテーブルを設え、昨日作った看板を立て、スイハニング用のコンロのセッティング。
試しに点火してみる。すると炎が見えにくい。熱量を感じつつもプロパンガスが燃える青い炎が見えにくいのだ。
以前、同じ燃料の炎でも北海道と沖縄ではその色合いや見え方が違うと、学んだことがある。
緯度が下がるほど炎が見えにくいとは知っていたが、こんなにも見えないとは・・・
ホノルルの緯度は北緯21°19、台湾くらいの緯度、炎の見え方で南の島にいることをようやく実感。
スイハニングはいつもアウェイ、毎度のことながら何が起こるかわからない。
海外ということもあり、やはりと言うか、ある程度想定していたことが起きた。
コンロのパワーが足りない・・・。
1.5升のカミアカリを羽釜で炊くには、借りたコンロはやはり非力だった。
パワー全開でも沸騰までの到達時間がやっとさ13分。
7~10分の沸騰到達時間を目指すには、このコンロでは炊飯量を減量するほかにない。
しかしすでに遅し。。。
そこで火力を落とさず、強火のまま沸騰維持することにした。
それが功を奏し、狙いよりも若干柔らかめながら、カミアカリらいプチプチ食感に仕上がった。
ホッとするのもつかの間、珍しがってやって来たギャラリーが炊き上がったばかりの羽釜の周りに集まっている。
ここからは「おむすび隊」の腕の見せどころ。
準備しておいた笹の葉の上に、ひと口大にかるく結んだおむすびを並べていく。
並べていく間もなく、平らげていく。
結んではたべ、結んではたべ・・・30分そこそこで釜の底が見えた。
pan fry!(おこげを、こう表現していた記憶あり・・・記憶違いしているかもだけど)
ニッポン人にとってはお楽しみ。なべ底のおこげ。この反応が面白かった。
日系の方の多くは嬉しがっていたけど、それ以外の方はどうもNGみたいだった。
お国は同じでもそれぞれの人が持っている歴史や食文化の違いを「おこげ」で垣間見ることができた。
午後はthe rice factory honoluluへ移動してもう1ラウンド。
こちらも事前告知のおかげで、この店のご常連が多数やって来てくれた。
午前中のスイハニングの結果を踏まえ修正をしたこともあり、午後はパーフェクト!
お客様とのコニュニケーションの余裕も生まれた。
日系ご年配のお客様の中には、羽釜を見て「おばあさんが使っていた懐かしい・・・」とおっしゃられる方や
玄米の炊き方について詳しくご質問される方など、やさしい家族的な雰囲気の中、コニュニケーションができた。
この日は用意した1パウンド(約450グラム)入りお試しパックのカミアカリはみるみるうちに売り切れた。
明日は昼からもう1ラウンド!カミアカリがハワイに定着すべくミッションは続く。
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画像上:ザ、カミアカリ!
画像中:お客は地元の方ばかり、カカアコのファーマーズマーケット。主催者の方から店の設えやディスプレイについて「美しくして!」と指摘。美しくないのは、なによりNGとのこと。汗
画像下:the rice factory honoluluにて。