23年産の作付け計画ができたと、松下から電話があった。
これまでメールや電話のやりとりを頻繁にしていた。
とくにカミアカリの栽培が一番のネックだった。
2月末にそれが決まったことで作付け計画はいっきに具体化した。
毎年プロジェクト米として栽培する品種はすでにプランのイメージできているので
すり合わせさえすれば23年産もいよいよキックオフというわけだ。
思い出せばちょうど10年前だった。このプロジェクトを始めたのは。
つまり今年は11作目ということになる。
このしごとはすっかりアンコメを象徴するしごとのカタチとなった。
ここで培った様々な経験を生かし、色んな産地の色んな生産家としごとをすることになった。
その中には上手くいかないこともあった。
それでも根拠はないけど、漠然とだけど自信はあった。
だから稲が生長するように日々淡々とやってきたつもりだ。
松下には望みがある。それはライバルを探すこと。作ること。
それが僕にとってもこのしごとを続けるモチベーションでもある。
今年も新たに関わる生産家がある。
じっくり腰を据えていつもの歩調でやるつもりなんだ。
今日までは終わり。
明日からまた新たなしごとが始まる。
その間のひとときがじつに心地よいのさ。
今がそれなんだ。
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画像:田圃しごとはもうすぐ始まる。こんなのどかなひとときが好きで田圃へ出掛けるのさ。