種まきから約2週間、今日は大型連休最終日。苗場の早生品種カミアカリはすでに覆いが取り除かれたいる。好天続きとあって順調な生長ぶりである。昨年はちょっとしたミスがあり、ところどころ発芽しない個体が発生してしまった。体制に影響がなくとも松下は気に入らなかったようで、今年はその部分が完全に修正されている。
昼寝から起きてきたばかりの松下と作業場の軒下で与太話となった。(いつものことだけど)松下は有機稲作をはじめて今年で26作目(アンコメが関わるようになって18作目)だという。たった26作、されど26作。年齢からしてもすでにベテランなのだと思い知る。たしかに苗作りだけとっても、最初の頃のことを思えば「上手になったもんだ・・・」と思える出来であることは間違いない。ふと、これまで松下を慕って学びに来た若手たちのこと顔が浮かんだ。彼らももう30歳台後半、ちょうどこのプロジェクトを始めた頃の自分たちの年頃だ。
「学びは不十分は承知の上でも、まずはやってみて、その出来がたとえヘボであっても手応えを感じる。情熱が社会とシンクロする」
そういうことを自分たちはやってきたのだ。
思い出話しはもういい。僕らは次へシフトする。彼らの猛追を感じつつ。
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画像上:もうそろそろ3枚目の葉が出る頃、カミアカリの幼苗。2枚目の葉っぱまでは自前(米粒)エネルギーで生長するが、その後は根からエネルギーを吸収して生長していくこととなる。
画像下:話が終わればまた作業場へ