11月30日号 松下×安米2003感謝祭の巻

2003/1/27 0:00 投稿者:  ankome

 「またもや雨か・・・」土曜日の晩の天気予報では翌日の日曜日は雨のちくもり。その上、季節はずれの台風まで来ているという。松下×安米プロジェクトのユーザー参加イベントの最終章「松下×安米プロジェクト感謝祭」は稲刈り体験会に続いて今回も雨の予報。「やっぱりおいらは雨男なのか?」とつくづくついてないなと意気消沈考してしまった・・・。というのは冗談で、雨男の企画するイベントだからどうせまた雨が降るに違いないという予想から前もって屋根付きの会場を借りておいた。ところが当日の朝9時になったら雨が止んでくれたのである。しかもちらほらと青空も見える。参加者皆さんの日頃の行いの良さか、雨男がちょっと疲れ気味だったせいか曇り空ながらイベント開催時間になっても雨は一粒も降ってこなかった。そんなわけで急きょ屋根付き会場から隣のユーカリのくらた展示場というユーカリ材を使った様々なエクステリア商品が置かれている広場へと会場を移したのである。

集まってくれた参加者は大人子供合わせて30人。田植え体験会、稲刈り体験会に続いて今回も大勢の参加者となった。当日は田植え体験会で手植えした羽二重もちの餅つき松下×安米プロジェクト米ヒノヒカリの玄米の試食、そして会場を貸していただいた株式会社くたらの倉田社長が会場の裏山でしとめたという猪のぼたん鍋という豪華メニューとなった。おしきせのイベントと違いこのプロジェクトは参加者主体のイベント、参加者は大人子供別なく働いてもらうのが鉄則というわけで、開会のあいさつを済ますと待ってました!とばかりに皆それぞれの持ち場に散り餅つきの準備に入った。子供達は親公認の火遊びとばかりにダルマストーブと、かまどの火の番。火力が安定する方法を松下くんから伝授されニコニコしながら薪をくべている姿はなかなかたくましい。大人達の中には餅つきが大の楽しみという熱心な方が数名いたおかげで小生はデジカメ片手に高見の見物と洒落こんだ。(サボってたわけじゃないんですよ取材してたんですから)もち米が蒸し上がるたびに臼のまわりに全員集合して交代で搗く。「もち搗きは最初のこづきが肝心」と松下くん。お手本のようなきれいなこづきを見せる。圧巻だったのはド迫力の搗きだった。大きく振り下ろされた杵は正確に臼の中心へヒットしていかにも餅つきというようなすばらしい音色が奏でられたのだ。「百姓とはノノ百の仕事ができる人っていう意味なんだ」ということを民俗学研究をしている友人が云っていたのを思い出した。「この男は本物の百姓だな」とあたらめて関心させられた。搗いたお餅は全部で6臼、もち米で約17キロも用意したにもかかわらず、きれいさっぱり参加者全員でたいらげました。もちろんぼたん鍋も玄米も云うまでもありません。おかげでレポーターと称して会場をうろうろしていた小生は結局きな粉もち3個しか食べられませんでした。働かないと食べられないというこのプロジェクトの掟は本当のようで自ら証明したしだいです。こうして松下×安米2003感謝祭は一粒の雨も降らず無事に閉会しました。めでたしめでたし。

このイベントにご協力いただいた参加者の皆様、関係者の皆様、会場を提供していただいた株式会社くらたの倉田さん。この場を借りて感謝申し上げます。
ユーカリのくらたウェブサイトはこちらhttp://www.ecowood.or.jp/

 

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会場

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かまど

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初体験

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ヒット

2003年度 )
イベントで餅つきした羽二重餅である。春から夏そして秋、大勢の参加者が関わってできた餅の旨さは格別である。子供や大人、手の大きさや力具合によって様々な大きさとカタチに丸められた餅の造形はなんとも面白い。それらを眺めていると、ひとりひとりの参加者の顔が浮かぶ。
イベントで餅つきした羽二重餅である。春から夏そして秋、大勢の参加者が関わってできた餅の旨さは格別である。子供や大人、手の大きさや力具合によって様々な大きさとカタチに丸められた餅の造形はなんとも面白い。それらを眺めていると、ひとりひとりの参加者の顔が浮かぶ。