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ごはん炊きワークショップ@旧桜井邸
ごはん炊きワークショップ@旧桜井邸

 

来る3月20日(日)、こんな素敵な空間でごはん炊きワークショップ行います。
場所は島田市博物館分館にある日本家屋、旧桜井邸。
明治23(1890)年に建てられた日本情緒溢れる建物の中、
旧家ならではレンガ造りの大きな竃(へっつい)のある空間です。
残念ながらこの竃(へっつい)は使用できませんが、土鍋による炊飯を体験いただきながら
竃(へっつい)による羽釜炊飯の秘密もお伝えできればと思っています。
ふるってご参加ください。

この企画は島田市博物館分館海野光弘版画記念館で開催中の
日本画家石川和賢展「去来するもの」(2/13~3/27)の関連イベントです。 

日時:3/20(日)11時~、12時~、13時~
会場:島田市博物館分館、日本家屋(旧桜井邸)
定員:各回10組、参加料800円(別途観覧料が必要になります)
参加申込み:3/1(火)より博物館分館で電話(0547-34-3216)にて受付(先着順)
※当日飛入り参加も可能です!

島田市博物館
島田市博物館FBページ

2016年03月16日 [ 4156hit ]
5年目の3月11日
5年目の3月11日

 

あの日、3月11日は金曜日、配達先で地震を感じました。
その後クルマのラジオをかけっ放しにして店に戻りました。
とにもかくにも東北、北関東の仲間のことが気がかりでした。
地震や津波、その上に原発までも・・・。
深刻な情報に一喜一憂しつつも、いつもどおりの仕事をすることに努めようと思いました。
 
そんな折、3月14日の月曜日には福島県いわき市へ緊急でお米を送ることになり、
在庫していた福島県の浜通り地方のコシヒカリを30俵(1800キロ)精米したのでした。
日頃なかなか仕入れることのなかったこの地方のお米、
食味がよく品質も良かったことから偶然仕入れたばかりだったのです。
浜通りの米を浜通りへ帰す。
偶然とはいえ、何かの縁を感じつつ荷物を準備し、トラックで運ばれていくのを見送りました。
 
3月16日水曜日、週明けからお米を買い求め彷徨うお客様のピークがやって来ました。
店内でお客様同士が言い争う場面にも遭遇しました。
その日の夜、茨城の仲間へ物資を運ぶためトラックで松下がやって来ました。
皆で依頼された荷物を満載にし、松下と相棒の大塚くんに、おむすびを持たせてました。
見送った皆の心配した表情と、翌朝無事に帰って来た二人の表情が今でも忘れられません。
 
あれから5年が過ぎました。
今年の3月11日も金曜日です。
何もかもが元通りになることは、ないのかもしれなません。
けれど、毎日少しずつやっていけば、その日がやってくるに違いないと信じたい。
様々なことが変わってしまったけれど、今日も米屋がやれていることを感謝しています。
 
2011年3月13日のブログ「米屋のいい訳」から
https://ankome.com/modules/information/index.php?lid=569&cid=10


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 震災の翌年2012年から始まった東日本大震災チャリティーイベント
 
被災してない僕たちが頑張る! 第5弾 in 酪農王国オラッチェ
 
今年も参加します。
アンコメでは全品東北育ちの、玄米食専用品種巨大胚芽カミアカリ、
玄米もち、アーモンド入り玄米もち、えびもち、よもぎもち、を販売する予定です。
皆さまふるってお越しください!
 
日時:3月13日(日)10:00~16:00(雨天決行)
会場:函南町、酪農王国オラッチェ
※JR函南駅から無料シャトルバスが運行されます。
 
「被災してない僕たちが頑張る」FBページ
https://www.facebook.com/bokutachiga.ganbaru/

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画像:藤枝松下圃場3月

2016年03月11日 [ 3405hit ]
1500年
1500年

 

縄文晩期、ニッポン列島へ稲作が伝わって以来、
先人たちは米という稲の種子(穀物)を食べ始めた。
と同時に、米のデンプンをどうやってエネルギー源として効率よく吸収できる状態にするかの技術が試されていった。
もちろんより美味しくたべることにもこだわって。

画像はその道程で生まれた煮炊きの道具である。
左はご存じの羽釜。
右は、台付甕型土器(だいつきかめがたどき)。

金属でできた羽釜が一般に普及したのは江戸時代中期。
つまり平和になった江戸時代、金属が武器ではなく民生品に広く使われるようになってからのこと。
それによって現在の炊飯技術(煮る、焼く、蒸す)の「炊き干し法」が完成しました。
ちなみに画像のこれは当店の先々代が戦中戦後に使っていたアルミ製のもの。

いっぽうの台付甕型土器、これは弥生時代後期の登呂村で使用されていたもののレプリカ。
登呂遺跡で3年間行ったワークショップ、アートロ「土がぼくらにくれたもの」の活動で使用したものです。
じつはこの土器、蓋を使用した痕跡がないので当時は蓋なしで煮炊きしていたと想像されています。
だとすると、これは炊飯ではなく、たんに「煮る」だったと想像しています。

両者の間には約1500年間の時間差があります。
じつは、その間にも様々な煮炊き道具があります。
そうやって生まれた技術の集積が1500年後の江戸中期に炊飯技術として完成しました。

この話をし始めると、止まらなくなります。
今日のところはこのへんで。

2016年03月04日 [ 3828hit ]
3月のごはん炊きワークショップ
3月のごはん炊きワークショップ

 

来る3月20日(日)、島田市でごはん炊きワークショップ行うことになりました。
今回は島田市博物館分館海野光弘版画記念館で開催中の
日本画家石川和賢展「去来するもの」(2/13~3/27)の関連イベントとして企画しました。 

会場は島田市博物館分館にある日本家屋、旧桜井邸。
明治23(1890)年に建てられた日本情緒溢れる建物の中で
旧家ならではレンガ造りの大きな竃(へっつい)のある空間で行います。
残念ながら竃(へっつい)は使用できませんが、土鍋による炊飯を体験いただきながら
竃(へっつい)による羽釜炊飯の秘密もお伝えできればと思っています。

日時:3/20(日)11時~、12時~、13時~
会場:島田市博物館分館、日本家屋(旧桜井邸)
定員:各回10組、参加料800円(別途観覧料が必要になります)
参加申込み:3/1(火)より博物館分館で電話(0547-34-3216)にて受付(先着順)

島田市博物館
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutsukan/hakubutu_top.html 

2016年02月29日 [ 4055hit ]
炊飯自在
炊飯自在

 

昨年、月に一度、行ける時だけボランティアでご飯を炊きに通った。
子どもの貧困に取り組む団体が運営する小さなスペース、
ささやかながらお手伝いに行ったのだった。

ボランティアとはいえ、特別に何かをするのではなく、
できる人ができることを少しだけするという具合なので、
僕は土鍋を持参し、その場で飯を炊き、一緒に飯を喰った。
誘ってくれた友人は「むしろそれがいいんだよ・・・」というので気楽に参加していた。

スペースには高校生3年生のYも来ていて、行けばいつも食卓を共にした。
Yはいつからか、こちらから誘うともなしに、ご飯炊きを手伝うようになっていった。
何度目かに「もう全部自分でやってみなよ」と言うと、
最初は自信なさげのようだったが、やってみることになった。
炊き上がったそのご飯は、ちょっとおコゲのある美味しいご飯で周囲を驚かせたのだった。


以前、子どもの貧困問題をテーマにしていたドキュメンタリーを見ていて
当事者へのインタビューのこんな声に考えさせられたことがあった。

「お米はあるけど電気が止まってるからご飯が炊けない・・・」

現代の生活においてガスや電気が必須であることは言うまでもないが、
問題なのは「炊飯器でないとご飯が炊けない」と思ってることのように僕には感じたのだった。
「周辺で柴刈して飯盒炊爨でもすれば?」と言ってるわけではない。
つまり空腹にも関わらず、目の前にあるお米をどうすることもできないでいる状況になぜ陥ったのか?
問題の背景にはこういった知識や経験といった多くの人が意識することはなしに
身につくようなことの不足もあるのでないかと思ったのだ。


Yは自らの経験からか福祉を勉強することを希望し専門の大学への進学希望した。
そこで合格したら炊飯土鍋をお祝いにあげる約束をした。
そしてこの2月、Yは見事にその目的を達した。
4月からは一人暮らしがはじまる。この炊飯土鍋が少しは役に立ってくれるだろうか?
いや、むしろ道具はどうでもいい。
Yはどこへ行こうが、米と水と燃料となる燃やすものさえあれば、喰う術を身につけただから。

2016年02月27日 [ 3605hit ]
Bon Voyage!
Bon Voyage!

 

商品の撮影は、いつも事務所奥にある円卓の上。
そこへ全紙サイズの紙で背景を作るなどして数分でスタジオ完成。
照明は自然光だから撮影時間は午前11時台。
この時期だと昼を過ぎると日差しが被写体へ直接当たってしまう。それに色も変わる。
だからいつも時間勝負。

今日は11時頃、突然に注文が入った。
海外へのお米のお土産を持って行きたいという。
しかも15時までに納品というので予算の中でできる資材を使いダッシュで作ってみた。
脱気パックにしてから水引を少しあしらう。
中身のお米は特別栽培米「新潟しろくまコシヒカリ」7合。

想像よりもきれいに仕上がったので撮影しようと思ったが、すでに12時。
日がテーブルの上まで入ってしまっていた。
とりあえず撮るだけ撮ろうと、そのお米を置いてみたら、むしろ射しこむその光がきれいだった。
そこで撮ったのがこの画像。なかなかいいでしょ。

このお米、きっと今頃は旅の空。
なんとも凛々しい旅立ちの姿ではなかろうか。
Bon Voyage!

2016年02月23日 [ 3169hit ]
1945
1945

 

今日、県立図書館へ行き、昭和20年(1945年)終戦後、米軍が撮影という空中写真を閲覧し当時のわが家を観た。
祖父と中学生だったはずの父がいた配給所時代のアンコメである。
かろうじて空襲の被害を免れたその家と思しき建物が今と同じ場所にあった。

父によれば、空襲の時、祖父と父が家に残り、祖母と弟2人は臨済寺方向へ逃げたそうだ。
ところが焼夷弾が落ちたのは逃げた臨済寺方面だったという。
帰って来た弟たちは、こんなことなら家に居ればよかった・・・と言いつつも、互いの無事を喜んだという。

昭和初期、父が生まれる少し前に祖父が開店した米屋も、あと数年で90年経つ。
開業当時は清水屋米店、
戦中戦後は安東配給所、
その後、安東米店となり今に続く。

今後どんな時代がやって来るかは誰も想像できないけれど、
毎日続けていると明日がやって来るのだと、この写真は教えてくれている気がした。

2016年02月14日 [ 3230hit ]
五色もち
五色もち

 

2/11の木曜日に紺屋町で行うマーケット「SUNPO VOL3」で販売するお餅。
今回はおなじみのアーモンド玄米もち、えびもち、に加え新しい試みをした。

オリーブオイルとコーヒー。

それぞれの素材はこのマーケットを共に企画しているCREATABLEさんとHUGCOFFEEさんにご協力いただいた。
オリーブオイルは、いくつかの候補の中でオーストラリア産の香りの高いちょっと高級なものを選んだ。
コーヒーは定番のスペシャリティコーヒーを超微粉末に加工していただいた。
構想段階から「いける!」と確信していたとおり、一回目の試作から美味しいものができた。

オリーブオイルもちは、だだでさえなめらかな食感のお餅にオリーブオイルが加わると次元の違う食感と風味が生まれました。
ブラックペッパーと岩塩をちょっぴりつけて食べたい感じ・・・。
コーヒーもちはオーブントースター等でリベイクし、香ばしくなったところへカラメルやメイプルシロップ、
あるいは酸味のドライフルーツをトッピングしても良さそう・・・。

どちらも食べ方にたっぷりの余白がある感じがします。
それらをこれからじっくり探しながらお餅の新しい世界を開拓できればと思っています。
乞うご期待!

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画像上:五色もち
画像中:オリーブオイルもち搗きたて
画像下:コーヒーもち搗きたて

2016年02月10日 [ 3328hit ]
SUNPO VOL3
SUNPO VOL3

 

静岡市の中心街、紺屋町の近隣ショップ数軒が集まって開催するSUNPO。
その3回目をいよいよ今週、2月11日(木)に開催します。
バレンタインデー目前ということで、バレンタインにちなんだ様々を用意しました。
アンコメは今回、もち搗き&ルコントワール・ド・ビオスさんとのスペシャルメニュー開発として参加。
お餅の新たな美味しさ求め開発した新商品をお披露目します。
ぜひお越しください。

 

日時:2月11日(木)10:00~16:00
会場:ルコントワール・ド・ビオスザナチュラルシューストア周辺


<参加ショップ>
hug coffee紺屋町店 ・・・ スペシャルティコーヒー専門のオープンなコーヒースタンド
Le Comptoir de Bio-s ・・・ やさいビストロ ル・コントワール・ド・ビオス
CREA TABLE ・・・ オリーブオイルソムリエのいるオリーブオイル専門店
箸舗 桜さくや ・・・ 自分の手に合った使い易いお箸が選べるお箸の専門店
ぷるみえ~る紺屋町店 ・・・ 上質で自然な素材にこだわり、手間をおしまないお菓子づくり
やさし菜農園Tanizaki ・・・ 富士宮市のオーガニック野菜農家です(ゲスト参加)
ブランジュリ メルシー ・・・ 無添加の素材を集め、愛情を込めた手作りパンの店(ゲスト参加)
野菜食堂 ・・・ 農家のおもてなし、野菜たっぷりのお惣菜をどうぞ!(ゲスト参加)
キャンドルキャシー ・・・ 飾っても楽しめる ほっこりキャンドル(ゲスト参加)
オレンジパークファーム ・・・ 沼津市西浦で自然農によるみかん作り(ゲスト参加)
rasox 足にやさしいL字型靴下 ・・・ バレンタイン特別企画の靴下が登場します!(ゲスト参加)
こうのもの(株)季咲亭 ・・・ 静岡野菜+和の旨味=和ピクルスです(ゲスト参加)
The Natural Shoe Repair ・・・ お気に入りの一足をより長く履き続けるためのお手伝い
DJブース ・・・ 町並みとシンクロする心地いいサウンドをお届けします

2016年02月08日 [ 3260hit ]
羽釜でスイハニング@森のようちえん
羽釜でスイハニング@森のようちえん

 

今月も出張スイハニング。今日は羽釜、場所は幼稚園。
幼稚園といっても、ふつうの幼稚園に非ず。
森の中のようちえん!?
しずおか森のようちえん「野外保育ゆたか」が今日のミッションの現場だ。

 

ご担当者からのご依頼メッセージはこんなものだった・・・
いつも週1回、園児と外でごはんを作っているのですが、カセットコンロだけでは限界があり、
羽釜を購入して炊飯する予定です。
しかし、薪でごはんを炊くのはほとんど経験がなく、
ぜひ長坂さん(アンコメ店主)に一度教えていただきたいと思ってお声がけさせていただきました・・・。

 

というわけで、羽釜以外の道具を持参して現場へ行ったら山の中腹。
西側に開けた畑と竹林の間に拓いた遊び場。
いわゆる幼稚園にありそうな遊具などは一切ない素敵な空間だった。
先生と保護者さんたちに炊飯の「いろは」を説明しながら下準備を済ませ、さっそくスイハニング。
今日のお米は、おなじみ藤枝松下さんの有機米「松下×安米にこまる」を2升(約3キロほど)
加水重量は浸漬米重量比の90%とした。

 

点火後10分で沸騰、
火を弱めながら7分ほど沸騰維持、
その後は置火、
途中ひと掴みの藁を燃やし、蒸らすこと15分
歯ごたえはあるがふっくらとした食感のご飯が炊き上った。
参加人数のわりに少し多めかと思ったが、
幼稚園の昼食とは思えない美味しいおかずと共に、あっという間に平らげてくれました。

美味しいといつもの3倍食べちゃうパターンですね^^v

 

数回トライしているうちに、勘所は掴めてくると思います。
ガンバって続けてくださいね!
ビバ!スイハニング!
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野外保育ゆたか
http://yhyutaka.com

2016年02月03日 [ 4217hit ]
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