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アメリカ。
アメリカ。

 

娘たちにせがまれ朝から映画を見に行った。9時40分。
ハリーポッターシリーズの最新作。
ストーリーもさることながら大好きなアイルランドの荒涼とした風景が描かれていた。

 

映画が終わって外に出ると娘が云った。雲ひとつない素晴らしい秋晴れだった。
「McかMoが行きたい」。
ファストフードのチェーン店2軒の名前だった。
Moに行ってみると混みあっていてとても座れそうになかった。
次にMcに行ってみるとやはり同じだったが2階でひと時を過ごした。
ハンバーガーとポテト、そしてソフトドリンク。
僕は10年ぶりくらいだった。以前よりも少しは飲めるコーヒーになっていた。

 

今日、僕はリーバイスを履き、オシコシのジャンパーを着ていた。
そして、やれた劇場で映画を見て、ハンバーガーを食べている。
このスタイルは、ちょっと前のアメリカそのものである。それも田舎のね。

 

子供の頃、外国とはアメリカだった。
ソ連だって中国だってインドだってフランスだって知っているにも関わらず。
63年生まれで、アポロ11号の月着陸をオンタイムで見た僕にとってアメリカは強烈すぎた。

 

今となってみれば、アメリカは憧れる対象ではないけれど、
今の自分の姿を俯瞰したらすっかりアメリカ文化が根ざしたというほかないだろうな。
とにかくここはニッポンの中にある小さな街のダウンタウンなわけで、
ついさっきまで無意識で映画を見、ハンバーガーを食べていたんだからね。

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まだ後楽園あった頃、ホットドッグ&ビールでライヴを見たんだ。ザッツアメリカだった。
Bruce Hornsby - On the Western Skyline
 

2010年11月21日 [ 3565hit ]
マイヌヴォー、2日前。
マイヌヴォー、2日前。

 

ツイッターを眺めながら、その書き込みの中にボジョレーだとかヌヴォーだとかの文字を見てようやく気づいた。
ああそうかと。そういう季節なんだってことをね。
家では飲まない僕は、出掛けた時くらいしかアルコールに触れることがないので鈍感だった。

 

「ヌヴォーはそもそも収穫を祝ったのが始まり・・・」なんて記事をかつて見て気づいた。
ニッポンにもこれに似た風習があることを。
神嘗祭新嘗祭
その年に穀物が収穫されたこと感謝するお祭り。

 

カレンダーの上では、神嘗祭はいつの頃か知りませんが消えてしまいました。
しかし毎年、伊勢神宮で行われています。10月17日の深夜に。
数年前に参加させてもらった時のことが今も忘れられない記憶として脳裏に焼きついています。

 

新嘗祭は、その名を「勤労感謝の日」となって今も祭日として残っています。
11月23日です。
今年は明後日ですね。

 

ボジョレーに酔いしれるのも素敵です。
その心持ち気分で、お米やお米のお酒にも思いを馳せていただきたい。

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Bruce Hornsby - Gonna be some changes made

2010年11月21日 [ 3705hit ]
宵街散歩。
宵街散歩。

 

金曜の夜は散歩に出掛ける。
かれこれもう3年半も続いている。
この散歩には同門の仲間がいて、散歩前のウォームアップではその仲間とレコード盤について語った。

 

レコード盤とは偉大であること。
それはA面をかけている時には、けっしてB面は聞こえないし見えないこと。
それは回転していて始まりと終わりがあること。
表裏が一体となって音盤としての存在していること。
そんな戯言に興じて散歩は始まった。

 

戯言とは様々に展開するは常で、いつの間にかティーンエイジ時代の話しになった。
その当時、何が鳴っていたか?何を聞いていたか?
出来事の背景には常に音楽が鳴っていて、その中を漂いながら生きていたことを思い出すのだ。

 

季節はちょうど今頃だった。
この年齢の男子らしい小さな事件があった。
今はない新静岡センターと静岡駅の間のわずか500mの間でそれは起こってしまった。
それはあまりにも酷な出来事で、素直に家に帰る気にはならなかった。
そこで、駅南銀座のはずれの友の家にそのまま自転車で行った。
友はその話しの顛末を聞いてから、まあ飲めと云って淹れ立てのコーヒーを僕に出してくれた。
そしてストーンズのレコードをかけた。

今思うと、まるで映画だよ。

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ベットミドラー版もいいですよ。
The Rolling Stones - Beast of burden

 

同門のSへ。お約束どうり書きましたよ。詳細はまた来週。

2010年11月20日 [ 3680hit ]
西へ。
西へ。

 

高速道路で磐田へ行った。小さな旅です。
いえ。残念ながら旅ではありません。
じつは静岡県の農業試験場で行われた有機稲作研究会の勉強会に参加させていただいたのでした。
演者はお馴染み松下さん。
そのお話は気楽に書けるほどの内容ではないのであらためてレポートします。
今日はゴメンナサイ。

 

今日はお天気も良く道も空いていました。
ちょうど21年前の今頃、京都へ出掛けた日のことを思い出しました。
当時は1200ccの小さなトラックに乗っていました。
色はイエローオーカー。中古で買ったお気に入りでした。
その日の荷物は米松材の柱状の作品。
京都で作品展をするために、この道を西へ走ったのでした。

 

当時やっていた仕事と今日勉強している有機稲作や米、あるいはご飯とは一般的には接点がないように見えます。
まあ、僕の脳みそ中ではきちんとつながっていることなんですがね。
それについては、以前「記憶の地平1〜18」で書いたとおりです。

 

しかし、これから現実として接点ができ、具体的な風景が生まれるかもしれない。

一見バラバラだったそれらの要素がきちんと順序と意味を持ってね。
僕はそれをきちんと組み立てて、「こうでしょ。」と見せなければならない場面がやってきそうです。
それはこれまでで最も大きく重い旅かもしれません。
イエローオーカーの小さなトラックにも載せきれないほどのね。

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京都へ走った日、カセットテープで聞いたな。
Steely Dan - Gaucho

 

 

2010年11月19日 [ 3617hit ]
特別な空気。
特別な空気。

 

あっという間に11月も半ばを過ぎた。今年も気がつけばもう少しで12月に突入。
日が短いから余計に早く感じるよ。


アンコメスタッフによく話すことがある。

 

「気がつけば餅箱持ってお餅の配達だよ・・・ついこの間、配達したばかりなのにね・・・」。

 

僕は今年で米屋になって21回目のお餅の配達となる。
手伝いをしていた中学高校のガキ時代から数えたら、たぶん30回以上になるだろう。
毎年あっという間にやってくるあの3日間。
お餅を食べる人は昔に比べれば減ったとはいえ、やっぱりこの3日間は特別な空気が流れることを知っている。
商人の家に生まれた性分というのか?あの時のあの空気感がたまらなく好きだ。

 

今、その特別な空気を作るための準備の真っ最中。
もう少しでインフォメーションします。
今年の年末もどうぞよろしくお願いします。

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2010年11月17日 [ 3568hit ]
低速読本。
低速読本。

 

2週間前に借りた本、今日ようやく完読。
たった196頁なんだけどね。低速でしょ。

 

午後から散歩がてら用事を済ませた後、行きつけの煎茶喫茶で2時間。
いつものお煎茶とおしるこをお願いし、いざ読本とあいなった。
ここんちの椅子は、やたらと座り心地が良好なので、ついつい長居してしまう。
周辺を見ると、同様の客人ばかり。読書カフェの様相であった。
それをいいことに今日は一気に読み進んだ。

 

読後感は爽快だった。
読みながら今から二十数年前に土漠を旅したことを思い出した。
その話しは今の自分と少しだけシンクロするところがあったり、
「こういうことだろ」と、メッセージされているようにも感じた。

もう少し時間をおいて、もう一度、いや二度三度読んでみようと思う。
だからしばらく借りることにした。

__

 

借り賃です。
Prologue(No.39) / John Coates, Jr.

2010年11月14日 [ 3704hit ]
失敗の報告。
失敗の報告。

 

このコンテンツ11月10日に「失敗」というタイトルで書いた件で、数名の方からメッセージが届いた。
そのどれもが、何があったかわからないけど勉強会そのものはとても良かったし、充実していた。よく分かった。府に落ちた。

という、うれしい声だった。

 

大げさ聞こえるけれど、僕は今回、人生初の大勝負だと思って臨んだ。
それくらいカミアカリに思い入れを持っている。
松下から託されたこの米が、健全に歩み、関わる人にとって喜びになり、
またステータスになるために、できる限りのことをしたいと思っているから。
それが、僕の仕事であり、表現方法だと気づいたからね。

 

にも関わらず、ケア不足のためにミスがあった。
それが悔しくて悔しくてしかたなくて、「失敗した」と書いた。
今、冷静になって振り返れば「失敗した」というより「失敗があった」と書くべきだったかもしれない。

そこまで書いたのだから、何があったかを明らかにしてほしいという意見があり、このミスについて書くことにします。

 

今回の勉強会は3部構成でした。
第1部はカミアカリの食べ比べ、第2部はカミアカリツーリズムの報告でした。
ミスは第2部の最中にあった。それは、会場内でのスタッフ同士の無駄話し。
ご指摘をしていただいた方は、その騒音によってトークが聞き取れず、
不快な気分になったというのです。
この指摘は、カミアカリとその勉強会を大切にしたいという気持ちがあればこそ、

云いにくいことをメッセージしてくれたのだと思っています。

 

じつは、僕自身も以前から気づいていたのです。このような私語に。
壇上からは、そういう動きが手に取るようにわかるからです。
それにも関わらず、僕はこれまで放置していたわけです。
だからとても悔しいのです。

 

いづれまたカミアカリドリームのコンテンツでレポートしますが、今回の勉強会では、カミアカリに関わる人に、受身でなく当事者意識を持ってもらいたいとメッセージしました。
にも関わらず、その先頭にいる僕自信が、その意識に隙があったわけです。

スタッフ同士が事前にきちんと打ち合わせをし、僕自信もスタッフ全員を掌握していれば、そんな騒音はなかったはずでした。
甘かった。そう痛感しています。

 

しかし後悔ばかりしているわけではありません。
この指摘は、勉強会にとってはありがたいメッセージだと思っています。
しかもじつに良いタイミングでした。
そういう意味においても、この失敗も含め素晴らしい内容の勉強だったと自負しています。
とにかく僕にとってこの仕事は、大切な仕事ですからね。さらに磨きを掛けますよ。

 

次回も頑張りましょう。
来年は、もう5年目ですからね。

声をかけ、応援してくれる皆さん、本当にありがとう。

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きっとつぎはだいじょうぶ。

Bob Marley- Three little birds 
 

2010年11月11日 [ 3548hit ]
秋空情景。
秋空情景。

 

大量のしごとがたまってる。
けっしてサボってたわけじゃないけどね。
てがき版ankome通信も描かなきゃだし。
年末の準備だってある。
ウェブの更新だってこのコンテンツくらいしか更新してない。
ブログ書く暇があるんなら、とっととやればいいだけどね。
「いい訳」コンテンツは、できるだけ毎日更新しようと思っているからついつい優先順位が高くなっちゃうんだ。

 

そんな状態でも、配達はする。今日は清水と藤枝へ行った。天気が良かった。
デスクワークは夜でもできるけど、配達は昼間しかできないから。
それに、ちょっとした旅気分も味わえるから好きなんだ。配達。

 

旅と云えば、僕の好きな映画がある。
「Almost faumous」
とくにこのシーンは大好きなシーンのひとつ。
映画の中で主人公は何度もこの言葉を発する。

この気持ち、少し分かる気がする。
「I have to go home.」

 

旅の行き先はどこか?それは家なんだろうな。
家は時に退屈極まりないけれど、退屈極まりないからこそ旅に出たくなる。
でもその退屈へ舞い戻ってきたくなるのだから、旅とはじつに興味深い。

 

さてと、もうひと仕事しますか。それとも寝るか。3階の窓から外を見る。
__

 

4つ年上の姉が持っていたエルトンジョンのレコードをよく聞いたな。
Elton John - Tiny Dancer

2010年11月11日 [ 3899hit ]
失敗。
失敗。

 

日曜日のカミアカリドリーム勉強会で失敗をした。
参加された方から、当日の作業について厳しいご意見いただいたのだ。
そのご意見は、その方のおっしゃるとおりで、まったく弁解の余地がないミスだった。

 

この件について、昨晩から会のコアメンバーがネット上でやりとりしながら反省会を行っている。
そこでは皆が反省し、原因を考えて、意見が出ている。

 

考えてみれば、この勉強会は、ずいぶん立派になった。
最初は学芸会だった。
その学芸会が、いつのまにか文化祭になり、それもとっくに卒業していた。
周りが見る、あるいは期待するレベルは、もうすでにもっと高いところにある。
そのことは前回から感じていたのだった。

 

このご指摘は、そういうことを明確にメッセージしてくれたのだと思う。
おまえら気づけよ!」って。

 

浮き足立っていた自分を反省し、次回はぜったい挽回したい。
今はそう思うほか、心のやり場がない。

 

厳しいご意見をメッセージしてくれた方へ
感謝してます。ありがとうございました。

2010年11月10日 [ 3315hit ]
次のミッションへ。
次のミッションへ。

 

第8回カミアカリドリーム勉強会が終わってちょうど24時間が経過した。
心地よい疲労感と達成感。とてもいい気分。

 参加していただいた皆さん。本当にありがとうございました。


4年前には、僕の脳みその中にしかなかった風景が、
現実のものとして、ここに存在していることに、とても興奮しています。
それを実現してくれたのは、

参加された方々、スタッフ、脳みそフル稼働で動いたコアメンバー、
カミアカリに対して当事者意識で関わってくれたすべての方たちです。
本当に感謝します。


ありがとう。

 

今できることは、できたような気がする。不器用ながらもね。
でも、けっして「やり遂げた」なんて気持ちはないですよ。
ああもできる。こうもできる。
気づいていない可能性は無限にあると思うから。

 

それらを発掘するには、さらなる工夫が必要だと思ってます。
勉強会のコアメンバーは、今週か来週にも集まって、次に向け始動するつもりです。
4年前に比べると、はるかにタフな山行になっています。
たぶんこれからもっとタフになると想像しています。

 

しかしまあ、不思議なもので、それらを解決する仲間が現れるのです。
カミアカリとは、そういうモノ、コト、ヒトを集める力があるようです。
だから、ブレないようにすることが、僕の仕事だと思ってます。
でも、不安でいっぱいないんですよ。けっこうブレ性分なんで・・・。
こんな状態ながらも4年間やってこれました。
これは胸張ってもいいのかな?

 

次回は2011年7月。
地平に向かってただ進むのみ。
__

 

ヘッヘッイ!ヘイッ!
Rolling stones - Satisfaction

 

2010年11月08日 [ 3655hit ]
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