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森町へ。
森町へ。

 

 

 

土砂降りの第二東名を森町で降りると雨が上がった。

 
当店の定番米、森町の堀内米。「コシヒカリ」、「キヌヒカリ」、「にこまる」。
僕がアリーナと勝手に呼んでいる森町らしい広々とした田園の真ん中に堀内さんの田んぼはある。
今回は今年栽培する25年産のことで伺った。
 
堀内さんは冬の間、レタス栽培に精を出す。
そろそろそのシーズンも終盤。
収穫中のレタス畑で話をした。
ちょっと寒かった。
 
品種と必要量。
その程度のことならば電話でも済ませることなのだけど、
やっぱり現場に行き、直接会って話すことはとても重要。
なにより田んぼの様子をも知りたい。感じたい。
 
田植え前は関係ないように思うかもしれないが、田んぼは休んでいない。
雨の量や気温で田んぼ内の有機物の分解具合が変わる。
その変化によって田植え後の生長に変化をもたらす。
些細なことだけど、それが頭に入っていると稲生長の機微が少しだけわかる。
なにより生産者が発する言葉の意味が理解できる。
 
それをやっておくと、どうでもいいような畦傍の会話が時として金言に聞こえてきちゃうから面白い。
だから現場に行く。
第二東名ができて近くなった森町、今年も通うことになりそうだ。
 
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画像上:25年産もこの田んぼ。4月20日頃、コシヒカリから田植えがはじまる。
画像中:レタス畑。今年は3月の気温が高いことで生長が早く収穫に追われている。
画像下:この収穫が終われば、いよいよ稲作キックオフ。とりたてレタス旨かった〜。
 
2013年04月04日 [ 2773hit ]
使わなくなったもの。使っているもの。
使わなくなったもの。使っているもの。

 

 

精米工場にある道具をあらためて見てみた。

せっかくだから写真も撮ってみた。
 
その中には使わなくなったものがあったり、
今でも現役でつかっているものがあった。
 
そのどれもが手に馴染んでいる。
 
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画像上:手鉤(てかぎ)
玄米が麻袋(またい:麻製)や叺(かます:藁製)ピー袋(ぴーたい:ポリエステル製)に入れられお米流通の主流だった時代の道具。麻袋も叺もピー袋も一袋(一俵)が60キロ。これを担ぐ時、張り込む(精米装置に玄米を入れる作業)時に袋に刺して手の役割をした。たしか15年前くらいまでには毎日使っていた記憶がある。爪の微妙な角度とカナグリの形状で使う人の好みがあった。
 
画像中:箕(み)
今でも箕は精米工場で日常的に使う道具のひとつ。最近のモノは出来の悪いものもありますが、画像のこれはしなり具合も良く使いやすくお気に入り。「2005年11月8日7700円購入」と裏書き。社長の癖です。
 
画像下:精米機(せいまいき)
玄米の糠層を削って白米にする心臓部。この工程の後、篩選別と色彩選別をし白米完成品となる
 
2013年03月29日 [ 3208hit ]
さいたさいた、さくらがさいた。2年後。
さいたさいた、さくらがさいた。2年後。

 

 

あの震災から9日後、

お彼岸の日にもここで桜を愛でていた。
今日はその9日間のことを、この庭の園主とお茶を呑みながら思い出した。
 
お米が買えないと言って押し寄せるようにやって来た人の波。
緊急物資として出荷依頼された大量の精米。
急きょガソリンや物資を積んで茨城へ走る仲間。
ネット上で行き交う情報に増幅する憂い。
ここにいてできることは目の前の仕事をきちんとやることと電気を消すくらいだった。
 
変わらなきゃ・・・の思いをしてから2年、
少しできたことと、ぜんぜんできてないことを確認できた。
今もって混沌としている状況には変わりはない。
だけど今年も桜が咲いた。
 
さいたさいた、さくらがさいた。
 
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2013年03月23日 [ 3132hit ]
桜エビもち
桜エビもち
 
2ヶ月に一回行う異業種の集まる勉強会。
今回は年末に行う予定で延期になっていた餅つき大会でした。
そのメインイベントはやっぱりこれ。
 
桜エビもち。
 
蒸かした餅米を臼に入れたら、桜エビと塩(適量)を入れ小搗く。
桜エビとお餅が馴染んだら本搗き。
 
搗きたても美味しいけれど、焼くと香ばしさが増してさらに美味いですよ。
当日は七輪で炙っていただきました。
 
桜えびの食べ方としては、かき揚げが一番!だったと思っていたけど、
桜エビもち、一番!と、いいたくなってきちゃいました。
餅つき機でも簡単にできると思います。ぜひお試しください。
 
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2013年02月17日 [ 3711hit ]
お・むすびじゅつ 1週間前
お・むすびじゅつ 1週間前

 

 

2月24日に行うワークショップ「お・むすびじゅつ」に向け本格的な準備作業開始。

 


今回、おむすびの具には静岡という場にある具材をあつめることになった。
我々の住むローカルとしての静岡というのは、
安倍奥の標高2016m(山伏)から駿河湾海底2000mという高低差4000mもの地形の中間にある。
そこで、この高低差4000mの間で収穫されたり栽培されたりしている食材を集め、
それらをおむすび具にすることになった。

 

今日は安倍川東稜、真富士山(1300m)付近で狩猟された鹿の肉を入手した。
ハンターの倉田氏によれば、体重はおよそ80キロ、大型の雄鹿、
「川の中を泳いで逃げてたんだ・・・」とのこと。

 


縦軸として高低差4000mの中間点。
横軸として人々が行き交う東海道の中間点。
その交差点である静岡でむすばれる「おむすび」とは?

 

お・むすびじゅつ」面白くなってきました。

 

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協力:ユーカリのくらた 倉田さん


 

2013年02月16日 [ 3255hit ]
土くれ。
土くれ。

 

 

土は何十年、何百年、何千年、何万年・・・
気が遠くなるような時間をかけて生物界の生と死の繰り返しによってできたもの。

 

田んぼの土は、その気の遠くなるような時間をかけてできた土を基礎にして
農民たちが何世代もかけて稲作専用に工夫を重ね仕立ててきた。

 

だから小さな土くれだって愛おしい。
田んぼの土は農民の財産なのだ。
いや、人類の財産なのだ。

 

おおげさかな〜?いや、おおげさじゃないよね。

 

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画像:藤枝、松下さんの田んぼにて


 

2013年02月15日 [ 3290hit ]
羽釜スイハニング三番勝負。
羽釜スイハニング三番勝負。

 

 

2月の連休、羽釜でスイハニングする機会を得た。
白米2回、玄米(カミアカリ)1回の計3回。

 

羽釜は金属であるから火のコントロールがリニア。つまり一体感がある。
土鍋も土質や厚みによっては羽釜っぽいモノもあるが、やっぱり金属製の羽釜は別格だと思う。

愛用の3升釜を持ち込んだのは友人宅。
20人集まる宴でのスイハニング。備え付けの薪ストーブをお借りての1回戦目は白米。
お米は、静岡磐田太田農場産コシヒカリ1升。加水量は浸漬米重量の95%としてみた。

 

浸漬水温が低い(8℃)ことと、
掃除したばかりの薪ストーブの煙突、ドラフト(吸い込み)力が強いと判断、
いつもより抑え気味な火力で水温を上げてみた。

どうやらそれが失敗だった。
宴のお料理にあわせてしっかりめの食感をイメージしていたのだが、ふんわり系になってしまった〜。
味は申し分なく良いのだが、食感がダメ。初戦は敗退・・・とほほ。

 

気を取り直して玄米を準備。2回戦。
お米は、福島会津熱塩加納町菅井さんのカミアカリ1升。加水量は浸漬米重量の130%としてみた。
今回は、抑えないでいつもどおりの火力でちょい早めの7分で沸騰。
ここから沸騰維持。釜から立ち上る湯気と香りをたよりに中火から弱火。そして置き火でじっくり蒸らす。
最後にもう一度火を起してさらに蒸らすこと1時間。
これは成功!蓋をあけたら美しいカニ穴。
カミアカリならではのプチプチ食感と濃い風味がしっかり出てた。ばっちり決まって2回戦目は勝利!

 

3回戦目は翌午前中。現場はアウトドア。
これまで何度もスイハニングしている言わばホームグラウンド的会場。
燃料は会場の木工屋さんの工場から出る端材を少量利用させていただいた。(感謝)
それを燃料に羽釜と釜戸でスイハニングしたお米は、山形大石田つや姫1.5升。

1回戦の教訓から加水量は浸漬米重量の90%
今回も抑えることなく2回戦目と同じようなペースで釜戸に薪を放り込む。
煙に燻されながら弱火で沸騰維持。
「ブツブツいう頃、火を引いて」のタイミングで炎を叩いて置き火で蒸らす。
頃合いを見ながら会場すみに積んであった剪定された枝葉をひと掴み釜戸へ。

 

「はじめチョロチョロ、中パッパ、ブツブツいう頃火を引いて、最後にひと掴みの藁燃やし、赤子泣いても蓋とるな」
の中の藁の部分。藁はなかったものの最後に一掴みを枝葉でしっかりできた。


蒸らしが終わり蓋を開けしゃもじで攪拌する。
釜肌にはきつね色のオコゲができていた。ドンピシャの仕上がりである。
香り、風味もお米のポテンシャルがしっかり再現。しかも食感もイメージどおりの仕上がり!3回戦は大勝利!


というわけで連休のスイハニングミッションは2勝1敗という成績でした。

次なるミッションは2月24日、お・むすびじゅつ。
こちらは土鍋8個の連続スイハニング。はてさてどうなりますやら・・・笑。

 

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2013年02月12日 [ 3024hit ]
同じ釜の飯をくう。つまり、ただそれだけのこと。
同じ釜の飯をくう。つまり、ただそれだけのこと。

 

 

今年はごはん炊きのご依頼が多い。
手帳を広げると今月だけでも5回あった。
ことに土鍋ごはん炊きのワークショップは人気で色んな方面の皆さんからご依頼をいただく。
ありがとうございます。

 

今日はとある幼稚園の父母の会からご依頼で近所の公民館へ参上した。
20名ほどのママさんたちにアンコメ流の土鍋ごはん炊きを伝授するのだ。
まあ、じっさいは伝授というよりは、一緒に炊いて楽しむこと。
ごはん炊きが好きになってもらうことを第一に、和気あいあいスイハニングした。
炊き上がったごはんをみんなでワイワイたべる。
まさに同じ釜の飯をくう。つまり、ただそれだけのことがとっても楽しい。
気付くといつもよりたくさんたべちゃう。
それがアンコメの土鍋ごはん炊きワークショップです。

 

そんな調子だから大切なことは伝えなきゃと思いつつも、
ちょっと不安なのでここにアップしときますね。
この3つは大事だからぜひ覚えてくださ〜い。

 

一、お米は水に2時間浸して。
一、10分くらいで沸騰。
一、蒸らしが終わったらすぐ攪拌。

 

 

誰でもすぐできるアンコメ流土鍋スイハニングのワークショップ、
ご依頼があれば道具一式持って参上致します。
数人のグループでもOKです。お気軽にお問い合わせください。

 

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画像上:チームごとにお米の品種や水加減が異なるものの、どれもちゃんと炊けました。
画像下:具だくさん麦味噌の味噌汁最高でした!

 


 

2013年02月07日 [ 3788hit ]
美術
美術

 

 

若い時分に美術のまねごとのようなことをしていた。
あくまでも、「まねごとような・・・」であるから、まねごと以下というレベル。
思えば恐ろしくセンスがなかった。それどころか、やり抜く根性もなかったな。(笑)

 

正直いえば、「面白くてしかたない三度の飯より・・・」というくらいまで好きではなかったのだ。たぶん。
周りでモノづくりに励む仲間たちを眺めながら、どこか冷めていた自分を思い出す。
とはいえ、美術を「鑑賞する」のはむしろ好きだし、自分で言うのもなんだけど良き鑑賞者の一人であると思う。

 

ところが最近、美術関係者らのお手伝いをすることが時々ある。
来月行う現代アート展のプレイベント「お・むすびじゅつ」ではご飯炊き指南役を仰せつかったし、
今日は朝から弊社精米工場で美術家で陶芸家の本原玲子さんの作品撮影の協力をした。
やや逃げるようにして距離を置いた美術が向こうのほうから近づいて来た。
ちょっと不思議な感じがしている。

 

 

午前中の澄んだ空気と光。
精米機を駆動するためのコンプレッサーやモーター音が響く。
米のタンクを叩く音、昇降機やパイプの中を米が流れる音。
八十を過ぎた父が何十年も続けてきたしごと。
精米工場の日常業務の中にその作品がある・・・。

 

 

僕は作り手にはならなかったが、こういう関わりはじつに楽しい。
いやむしろ性に合ってる。と今日気付いた。


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本原さんの個展は2月。東京で行われる。お近くの方はぜひ。

 

いそがやi・スペース
森岡書店

 


 

2013年01月28日 [ 2917hit ]
田の草
田の草
 
 
配達で隣町へ。
国道をちょいと外れ田中の道へ。
 
時間があれば藤枝の松下さんちの田んぼへ行くところだが、今日は無理そう。
そこで見知った田んぼへ寄り道。
 
ここはこれまで自転車で何度も通った。
クルマでも幹線道路を好まないから旧道や裏道を走るからよく通る。
こういうところには気になる田んぼがあって、いつもなんとなく見ている。
大学の農場の近くだ。
 
静岡は雪がほとんど降らない。
10年に一度、降るかどうか?
成人の日、東京であんなに降った日も静岡は寒い雨だった。
 
一年のうちで一番寒い今頃も田の草は動きは活発だ。
知らず知らず春は近づいている。
そうか・・・そろそろ25年産の計画をしなきゃいけないんだった。
 
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2013年01月16日 [ 2688hit ]
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