米売る創る食べるコト。
降る。降った雨は山々から命の源を田に運ぶ。
宿る。田に命が宿る。
育つ。命のスープとなった田で稲は育つ。
実る。稲は数多の命の息吹を集め種を実らす。
それを米と呼ぶ。
搗く。命の息吹がより磨かれるように。
届ける。大切な人のために。
研ぐ。強くなく優しくない調子で。
水と交わる。飛躍のために二地球時間。
炊く。一気圧の沸騰世界でそれは起こる。
それを飯と呼ぶ。
観る。光り輝くその姿を。
喰う。そう、お腹が減ったから。
力となる。分解された澱粉は糖となって燃えはじめる。
考える。さらなる糖は脳の中で夢を見る。
こうして米は人になる。
安東米店は、こんな思いで米と関わっています。この地で米屋を始めて70余年、自らが納得したお米を販売するためには、自らの舌と足で納得のいく米を仕入れ、貯蔵、精米することはもちろん、稲の栽培、米の炊飯にも口をはさむこともいといません。田圃から、お茶碗に至る、米のすべてに関わることで、新たなるニッポン人のゴハン生活を創造する米屋を目指します。
安東米店店主 長坂潔曉
店主プロフィール
長坂潔曉(ながさか・きよあき)
1963年生まれ、88年武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業。90年家業の安東米店に入店、四代目店主となる。嫌いで逃げ回っていた足元にある家業のお米こそ、学生時代からモノづくりのテーマだった「作為のない美しさ」だと気付かされ「お米はアートだ!」と、田圃からお茶碗までの米のすべてを知りたいと、のめり込む日々を送っている。
2004年五ッ星お米マイスターを取得
2005年第16回優良米穀小売店全国コンクール農林水産省総合食料局長賞を受賞