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4月29日号 米糠配達最終便の巻

1ヶ月以上にも及ぶ米糠配達も今日で5セット目となった。軽トラック満載に積みこんで運んだ米糠の量は全部で2625キロ。このすべてが田圃に栄養を与え稲が育ち秋にはお米となってまた戻ってくる。有機的循環を体で感じることができるのがこのプロジェクトの楽しいところ。軽トラックでなく自転車+リアカーで松下×安米おむすび喰って人力輸送すれば完璧な有機的循環というお話しであるがこの企画は今後の課題としてとっておこう。

さて松下くんは4月中に田圃の畔の整備、平面出しなどの土木作業を終え育苗の仕事に入ったところである。今年栽培するいくつかの種籾を見せてもらった。当店販売用のヒノヒカリと彼自身が販売する豊コシヒカリの種籾を眺めながら今年の栽培スケジュールを聞いた。先程軽トラックから降ろした米糠の入った米袋に縦軸が葉色、横軸を時間として簡単なグラフを書いての説明してもらった。
「現代農業は多くはこういう曲線で・・・」と2つのコブをもった曲線を描く。「うちの場合は植物本来の成長どおりで・・・」と1つコブの曲線を描いたて見せた。どちらにも技術的なきちんとした理由がありどちらが良いか否かではないのであるが彼は彼の心情というか哲学というべきか、人が食べるために稲に米を実らせる栽培ではなく、人は稲の成長を助け見守りして実った米の一部を人が頂くという栽培。それこそが彼と稲のパートナーシップなのである。よって植物としての稲の成長そのものを尊重することから1つコブ曲線ということなわけだ。


整備


種籾

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図説

田圃の中のアートギャラリー
「種籾」である。春は若苗色にかよわく、夏は青々風にそよぎ、秋は黄金色に輝く、すべてはこの一粒一粒からはじまる。喜びと感動そして満腹の遺伝子を運ぶエネルギー体としての造形はかくも美しい。
「種籾」である。春は若苗色にかよわく、夏は青々風にそよぎ、秋は黄金色に輝く、すべてはこの一粒一粒からはじまる。喜びと感動そして満腹の遺伝子を運ぶエネルギー体としての造形はかくも美しい。
2003年01月27日 [ 3354hit ]
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