松下×安米ヒノヒカリ2002産が入荷してから1ヶ月が過ぎ、前回レポートしたとおり2年目にして期待を上回る出来ばえが功を奏してお客様の評判も上々です。すでにリピーターも出始めている状況で販売ステージに入っても好調を維持しています。今後もこの調子で美味しさを維持して一部の静岡県産に見受けられるような年明けに質が落ちる現象が出ないことを祈る今日この頃なのであります。 では「松下×安米ヒノヒカリ2002」の数値データとはどんなものでしょうか? 食味計は基本的に5項目の成分を分析することで、おいしさというあいまいな評価を目で見える以下の5項目を数値にすることで客観的に判断する材料と考えています。(以下の数値は近赤外線分析装置を組み入れた食味計において玄米を計測したものです。また計測機種によっても数値は異なります)
「松下×安米ヒノヒカリ2002」の数値データ(玄米)
どの項目も理想の数値をクリアしていることがわかります。ちなみに小生がベロメーター(舌で判断する)でテストした中で評価の高かったお米の数値と比較しても似たような数値であったことからもある程度信頼できる値であると考えています。冒頭で述べた一部の静岡県米に見受けられる年明けに質が落ちる現象(脂肪酸の酸化が疑われる)もこの数値データを見る限りでは起きないと思われます。 というわけで安東米店が関わって2年目にして予想以上の品質を成し遂げたプロジェクトは現在、「2002年がまぐれだった!」なんて云われないように、数値を含め資料を整理して「なぜ?あの品質ができたのか?」を検証しています。その結果をもとに来年の栽培計画を翌年早々から検討に入るわけです。 今年の松下×安米プロジェクト米は、去年のものと比べて、かなり味が丸くなったように感じましたがいかがでしょうか?頑固さが取れて、いい意味でマイルドになった感じです。でも、味の個性は残っていると思います。歯ごたえもしっかりですね。 さすが!米の味には鋭いMさんならではのメッセージ。今年の米はまさにこのとおりです。松下くんの野趣溢れる個性は感じますが、その個性にやさしさが加わったことでさらに磨きがかかった。そんなお米となりました。 |
11月17日号 数値でみる松下×安米ヒノヒカリの巻
( 2002年度 )
2002年01月14日 [ 3647hit ]