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清里で会いましょう。
清里で会いましょう。

 29日(土)と30日(日)の2日間、山梨県の清里のKEEP協会清泉寮へ行き、ご飯炊きのワークショップをする。昨年に続いて2回目である。

 ワークショップそのものは、毎回色んな場所でやっているけど、その中でもっとも興味深いのが、。とにかく色んな方が来られる。

 今回もまたどんな方が来られるのかを想像しながら、プランするのはちょっと緊張するが、その感覚は嫌いじゃない。

 秘策もなければ、取り立てて優れた話術もないけど面白いワークショップにする自信は、ほんの少しだけはある。理由は簡単、だってご飯炊きそのものが面白いから

 詳細はインフォメーションを見てください。では、清里でお会いしましょう。

2010年05月29日 [ 4047hit ]
2人の中学生。
2人の中学生。

 今年も中学生がやって来た。社会体験学習(職場体験)で地元の中学校から2人の生徒がアンコメで3日間働くのだ。昨年は3名だったが今年は2名。HくんとSくんである。
 2人ともがっちりとした体格、見るからにスポーツマン。Hくんは野球、Sくんは剣道をやってるとのこと。

 

 朝、出社したらまず掃除。店内と店外を徹底的に掃く。次は精米工場の仕事。低温倉庫から原料玄米を出し精米プラントに入れる作業。その次は店内の商品を出しディズプレイ。そうこうしているうちに、配送チームから声がかかり、助手席に乗り込み配送作業。仕事は一つじゃない
 Hくんだけ11:30にお店に戻り、昼食用のご飯炊き。土鍋でご飯を炊くのだ。沸騰した時の湯気の姿や香り、水がなくなり釜肌が焼け始めた時の音や香りなど、人間の五感で感じながら炊くのだ。
 むらしが完了したら、実食。大食漢の2人にとって3合のお米など朝飯前らしい。僕が食べようとフタ開けたら、底が見えていた・・・(涙)。


 昼休みが終われば、午後のスタート。Hくんは午前中と同様、配送チームへ。Sくんは店番というシフト。次から次へと入るオーダーに答えて、お米を計量、精米、袋詰め。ご来店のお客様があれば、即対応する。

 慣れない作業で四苦八苦している姿を見て、「あら社会体験?頑張ってね!」とお客様。あちらこちらのお店や施設で同じような光景を見かけるらしく、微笑ましい目で、2人を見ていただいた。


 心配でついつい手を出したくなるところをグッと抑え、我慢して見ていると時間は掛かるが、なんとか格好なる。こちらにとっても良い勉強。
 気がつけば4時を過ぎていた。昨日よりだいぶん慣れてきた。慣れた頃には、このプログラムも終了。明日もう一日ある。事故なく無事に終わることを祈るばかり。頑張れ!

2010年05月27日 [ 4361hit ]
ぱれっとモノ。
ぱれっとモノ。

 米屋のいい訳3月24日号でレポートしたエコ米タグ製造プロジェクトのファーストロットがついに完成した。作ったのは、NPO法人てのひらが運営するグループショップぱれっとさん。枚数は全部で143枚、一枚一枚を見ると試行錯誤した様子が手に取るように分かる。けっして上手ではないが、そこに他の人にはできない、ぱれっとさんならではの何かを感じるものが多かった。
 正直言うと、少々心配していたのだが、良い意味で期待を裏切る結果。最初としては上々であった。ただし、これで満足はしないのがアンコメである。
 今は、オリジナルを作ってくれた第一クリエイティブさんが作ったレシピをもとに作っているが、将来的には、ぱれっとさんならではのレシピで新作を期待したい。目指すのは、美術工芸品である。この小さな米型のタグの中に、宇宙を見るような世界をぜひ創造してほしいものだ。

 

画像:これからは、ぱれっとさん製造のタグを「ぱれっとモノ」。第一クリエイティブ製造のタグを「イチクリモノ」として扱うつもり。楽しくなってきた。

2010年05月24日 [ 7215hit ]
フリーライディング。フリースイハニング。
フリーライディング。フリースイハニング。

 アンコメ店主はここ数年、さまざまな場所に呼ばれ、ごはん炊きのワークショップなるもの行っている。じつは5月29日(土)30日(日)も山梨県清里の清泉寮で開かれる「良い食品づくりの会」のイベントの中でも行う予定です。

 

 ところで、僕が皆さんと共にするごはん炊きは、けっして「究極の」とか「最高の」という類ではありません。あまり構えず、日々の中にある楽しみを再発見してもらうこと。そのきっかけ作りだと思っています。
 だから、「この道具でなければならない・・・」なんてことは一切ないし、お米だって、皆さんが持ち寄った家にあるお米でいいと思っている。水だって、よっぼど酷くなければ、そこにある水道水で充分。熱源も、薪だろうが、ガスだろうが、電気だろうが構わない。そこにある米、ある道具でご飯炊きを楽しみましょう。という風です。

 

 とは云え、そんな僕でも、ごはん炊きについていろいろ勉強してみると、「この場合はこういう道具がいいかな〜」とか、「この道具なら、熱源はこれで、こう攻めたほうがいいな〜」とか「この米をこう炊いて・・・」なんてイメージが自然に湧いてくる。
 でも、そうなってくると、いつしか「ちょっと待った!」と心の中で叫ぶ自分に気付くのだ。じつはこれに似た感覚を、僕は自転車で感じたことがある。

 

 自転車に乗れるようになった時のことを思い出してみる・・・。2本の足で走るより早く、どこへでも行けそうな気分。自分が未知のパワーを得たような超人的感覚。ちょっと大げさに云うと自由を得た感覚だ。
 ほどなくそれは日常になり、悲しいかなその感覚は薄れていく。それでも自転車好きのある者はロードレーサーに、ある者はマウンテンバイクに、またある者は旅にと、それぞれの分野に探求の矛先を向け、自由を求めさらにディープな世界に入っていく。
 ところがその世界に入るやいなや、今度は道具や走るコース、体作りなどなど、云うこと、することが増えていく。と同時に、自分で自分を不自由にしていく感覚も生まれていきます。自由な感覚でいたいと、楽しみで乗っている自転車に、ただ乗るだけのことなのに。

 

 多くの方が深遠なる炊飯の世界に入るのは自由であるし、それをより探求し、その奥儀を極めたい方はぜひ極めてほしい。それはきっと、間違いなく面白いし、その先にはこだわりから開放された自由な世界があると思うから。
 だけど、はじめてご飯炊きができた時の喜びと感動、そしてあの自由さを忘れないでほしい。僕のごはん炊きのワークショップでは、その感覚を皆さんに味わっていただこうと思ってるのです。

 

 じつはこんなことを書いたのには理由があります。今、小学校1年生になったばかりの次女が補助輪なしで自転車に乗れるようになったところなのです。お姉ちゃんのお下がりの自転車を楽しそうに乗る彼女を見た時、僕はそこに羨ましいくらい純粋な自由を見たのです。

 「娘よ!今を忘れるなかれ!

2010年05月23日 [ 4137hit ]
宿題のつづき。
宿題のつづき。

前回からのつづき。

 

父:「これを稲に置き換えてみるとどうなるかな〜?」
娘:「むずかしい・・・わかんない・・・」
父:「そうだな〜。たとえば、たくさんのお米を採らないようにするというのは大切なことの一つだね」
娘:「なぜ?」
父:「たくさんの肥料をあげてたくさん実った稲は、害虫や病気に弱いんだよ」
娘:「食べ過ぎなのかな?
父:「そのとおり。もし君がお腹を空かせたライオンで立ち上がるのもたいへんだったとする。」
  「そんな時、目の前に強そうなシマウマと弱そうなシマウマがいたら、君はどっちを襲う?」
娘:「弱いほう。
父:「そうだよね。害虫や病原菌からすれば、たくさん実った稲は、弱そうなシマウマに見えるんだよ。」
娘:「ああそうか〜。」
父:「でもね。稲は強くてもお米が少ししか採れないと、農薬を使わないこのおじさんは困るんだよ。」
娘:「食べられないの?
父:「んん。鋭いな・・・そういうこと・・・ただ強ければ良いってもんじゃないんだよ。だからたくさん工夫するんだ。」

 

娘:「ほかにも工夫あるの?」
父:「そうだな〜。田んぼを平らにすること。これもとっても大切なんだ。」
娘:「どうして?」
父:「水がプールみたいにならないと稲は守れないんだ。」
娘:「え〜なんで?」
父:「田んぼに入ったことあるでしょ?その時どんな風だった?」
娘:「暖かかった・・・
父:「そうやって寒い日や暑い日から稲が風邪引かないように守っているんだよ。それともう一つ大切なことがあるんだよ」
  「田んぼが平らじゃないと雑草が生えてきちゃうんだ。
娘:「どうして?」
父:「植物が生長するには何が必要だったけ?」
娘:「水と太陽(光)それに・・・空気
父:「正解!もし田んぼが平らでなくて、ところどころ島のように空気に触れる場所があると、どうなると思う?」
娘:「・・・・・・あッ!雑草が生えるんだ!」
父:「すごい!よく分かったね〜。田んぼの水で空気に触れないようにしているんだよ。」
娘:「そうすれば草を取る農薬がいらなくなるのか・・・」
父:「でもね。それをするには簡単じゃないんだよ。ものすごく大きな田んぼや、厳しい条件の田んぼではたいへんな作業なんだ」
娘:「そういう時はどうするの?」
父:「そういう時は農薬を使うこともあるんだ
娘:「それは悪いことなの?
父:「良いか?悪いか?どちらでもない?は自分でじっくり考えてみたら。」
娘:「明日みんなの前で発表してみるよ・・・。」

2010年05月20日 [ 4432hit ]
標高1000米。
標高1000米。

 今年も山梨県の清里KEEP協会で開かれる「良い食品づくりの会」主催の食のイベントに、土鍋ご飯炊きのワークショップのご依頼を受け参加させていただくことになった。


 今回のイベントテーマは「お米のチカラ」であるから、アンコメにとっては思いっきり直球ストレートの企画である。イベントの中心である講演は、フードジャーナリストの向笠千恵子さんだったり、トークセッションだってその世界では有名な活動をされている方々たちばかり。その合間をぬって、アンコメ店主が土鍋ご飯炊きのワークショップを行う。責任重大である。

 

 にもかかわらず、現場は標高1000メートルの高原。単純計算すると、沸点は97℃である。お米のアルファ化には最低90℃以上の水温が必要。さらにご飯がダマにならないように炊くには最低温度95℃とも聞く。
 計算上では問題のない範囲なのだが、たった2℃の余裕しかないのは、やっぱり恐い。それでも前回は、根性と話術で乗り切ったわけだが、反省点が多かったのも事実。だから今回は、リベンジのつもりで清里入りするつもり。
 秘策らしい秘策はないけれど、標高1000メートルだから知ることのできる実験もしてみたい。ご興味ある方は、初夏の清里を満喫しにぜひ足を運んでください。

 

 アンコメのご飯炊きワークショップはイベント期間中2回あります。詳しくはコチラ。タイムテーブルをよくご確認ください。
 

アンコメの土鍋ご飯炊きのワークショップat清里
5月29日(土)14:00〜

5月30日(日)10:00〜

 

第7回良い食品博覧会
5月29日(土)〜30日(日)
場所:山梨県北杜市 清里キープ協会 清泉寮
 

電話番号0551-48-2114
FAX番号0551-48-3575
住所山梨県北杜市高根町清里3545 
2010年05月18日 [ 4788hit ]
宿題
宿題

 小学校5年生の娘に、今日こんな質問をされた。

 

娘:「稲作農家の工夫って何?」
父:「その前に君はどう思うの?」
娘:「私はお米が元気におしいく育つように、農薬とかをあまり使わずに育てていると思います。
父:「農薬って悪いものなの?」
娘:「う、うん・・・」
父:「お父さんの知ってる農家の人には、お米が元気におしいく育つようにと農薬を使う人と、農薬を使わない人がいるよ・・・」
娘:「わかんない・・・(泣)

 

 ちょっと意地悪とは思ったが、ここはとっても大事なところ。父は我慢するのだ。そして1時間後。

 

父:「君が風邪を引いたらどうする?」
娘:「病院に行って薬を飲む・・・」
父:「それと似ているね・・・でもなぜ風邪を引いたの?」
娘:「・・・・・・」
父:「夜更かししたり、お菓子ばっかり食べたり、薄着で出歩いたりしない?
娘:「たまにする。」
父:「だったら規則正しい生活すれば風邪は引きにくくなると思わない?」
娘:「うん」
父:「これを稲に置き換えてみるとどうなるかな〜?

 

つづく。

 

画像:このおじさんは、お米が元気におしいく育つようにと農薬を使わないで稲作をする農家です。

2010年05月12日 [ 4189hit ]
富士見deスイハニング。
富士見deスイハニング。

 日曜日、富士オーガニックフェスタアンコメ×ESI(エクストリーム・スイハニング・インターナショナル)が参加し、お米の販売とスイハニング(炊飯ing)してきました。


 会場の富士市内のJA富士市ホワイトパレスの天気は朝から快晴、同時に開催されたドキュメンタリー映画、「未来の食卓」のおかげもあってイベント来場者も大勢でした。
 そんなこともあり、ESI隊員3名はフル稼働、途中即席入隊の3名も加わり、スイハニング→おむすび作る→食べていただく。の連携がESI発足以来、もっとも大規模且つ最高のパフォーマンスで、無事ミッションを果たせました。しかも、持ち込んだお米、巨大胚芽米カミアカリ(玄米)3キロと静岡森町堀内米キヌヒカリ(白米)7キロは、ほぼ完食とあいなりました。
 今回はとくに、ESIが最も重要視している来場者の皆さんによるスイハニング体験というミッションが果たせたことが、最大の成果でした。これはまさしくESIが掲げる「炊飯の民主化」(炊飯器に奪われてしまった炊飯の楽しみを取り戻す。←笑ってください。)への道がまた一歩前進できた感じです。

 

Thanks!Gracias!謝謝!Merci!ありがと〜!
富士オーガニックフェスタ実行委員会の皆さん、素晴らしいイベントにお誘いいただきありがとうございました。また機会がありましたら、ぜひ呼んでください!アンコメ×ESIはいつでも出動しまっせ!

 

画像上:未来を担う子供たちがスイハニング体験してくれました!

画像中:アツアツ炊き立てで、おむすびを作る。

画像下:揃いのESIのTシャツのナガサカ隊員(左)とコタニ隊員(右)、そして本日入隊の彼女は小学生。彼女のTシャツができるまでESIタグが隊員の証だ!

2010年05月09日 [ 6036hit ]
6月の旅。
6月の旅。

 「旅に出よう・・・

 

 学生時代の恩師に、事あるごとにこう声を掛けられた。その言葉は卒業してから25年以上経っても、いつも心のどこかで響いている。


 遠くても近くでもいいから、見知らぬ世界へ行ってその土地の風に吹かれ、その土地のモノを喰い、その土地の人と話す。そして必ず家に帰って来る。どこへ行っても旅のゴールは家だった。そうやって旅をしてきた。

 

 大人になったら、すっかり「旅」する回数が減ってしまった。出張という名の目的のある旅は増えたが、見知らぬ世界へ身を置くような旅の回数は皆無だ。それでも、可能な限り出張中の一日か半日は、気ままにルートを変更して、知らない土地の風に吹かれる努力はしている。今の僕のささやかな「旅」のカタチである。

 

 さてここからは宣伝です。


 このコンテンツでも度々登場するそふと研究室が、また新たな旅(ツーリズム)の募集をしています。旅先は山形県庄内地方。映画「おくりびと」の舞台にもなったところです。旅の詳細については、ココを見ていただくとして、じつはこの旅に、僕も参加します。

 正直言うと、僕にとってこの土地は、見知らぬ世界ではありません。だけど、もし誰かに「旅に出ようと思うのだけど、どこへ行けば良いだろう?」と聞かれたら、まずこう答えるような気がします。
 「東北」。
 さらに「東北のどこがいい?」と聞かれたら、しばらく考えてこう答えるでしょう。
 「山形の庄内」。

 

旅に出よう・・・風に吹かれよう・・・喰おう・・・そして語ろう」。

 

心うるおす旅!オオクラチエコさんの『大人の食育』ツーリズム@初夏の庄内
6月12日(土)〜13日(日)

お問い合わせ・お申し込みは、
(株)そふと研究室旅行センター(担当:坂野、望月)
TEL/FAX054-209-2430

2010年04月27日 [ 4398hit ]
シミフェスdeスイハニング、無事ミッション完了。
シミフェスdeスイハニング、無事ミッション完了。

 天気快晴、大盛況でした。シミフェスNo.9。前日の悪天候が嘘のように、早朝から好天に恵まれ来場者にも恵まれ、じつに楽しいイベントでした。
 

 アンコメ率いるESI(エクストリーム・スイハニング・インターナショナル)によるスイハニング(炊飯ing)も初参加ながら、無事ミッション果たせました。安堵。
 今回スイハニングしたお米は、「巨大胚芽米カミアカリ」とアンコメのブレンド米「店主ノ自慢いち」。どちらもアンコメならではのお米、トータルで10キロほどを土鍋や羽釜で連続スイハニングしました。
 天気は良かったものの、やや風が強いためスイハニングのベストコンディションではなかったですが、そこはESI#2のアンクル・スチームJ・コタニ隊員の素晴らしいスイハニング技術のおかげで、めちゃ旨いゴハンに仕上がり、多くの方の舌を満足させたと確信しております。それでも、いろいろと反省点もあったので、次回のミッションでは修正しようと思ってます。
 

 さてその次回ミッションは、「富士見deスイハニング」です。5月9日(日)JA富士市ホワイトパレスで行われる富士オーガニックフェスタに参加します。ESIのスイハニングを見たい、食べたい方はぜひ来てね!

 

サンクス!シミフェス!

シミフェス実行委員の皆様!素敵なイベントに参加させていただき、ありがとうございました!また来年もぜひ声かけてくださいね〜!

 

画像上:天気快晴、来場多数、任務完了。
画像下:昼のピークを過ぎ一息のアンクル・スチームJ・コタニ隊員。次回も頼むぜ!

2010年04月25日 [ 4509hit ]
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